エンデューロバイクのリアブレーキのフルード管理は非常に重要です。特に、リザーバタンクのフルード量やエア抜きの手順に関して、初心者や競技用バイクを扱うライダーには悩みがつきものです。この記事では、ブレーキフルードの管理方法、リザーバタンクの使用法、そして正しいエア抜きの手順を詳しく解説します。
リアブレーキフルードの補充とリザーバタンクの役割
リアブレーキのフルード補充を行う際、リザーバタンクには適切な量のフルードを確保する必要があります。リザーバタンクの役割は、ブレーキ回路内の圧力変化を吸収し、ブレーキフルードが漏れないようにすることです。リザーバタンク内のフルード量が多すぎると、ピストンが戻らなくなる可能性があり、逆に少なすぎるとエア噛みやブレーキ不良を引き起こす原因になります。
フルードの補充量が溢れそうなところでストップするのは一般的な方法ですが、タンク内のダイヤフラムが引っ張られすぎないように注意しましょう。
エア抜きの手順と注意点
エア抜き作業は非常に重要で、これを怠るとブレーキの効きが悪くなります。まずは、ピストンを最奥に引っ込めた状態でエア抜きを行いましょう。エア抜きの際には、ブレーキレバーまたは足踏みブレーキをポンピングして、ブレーキ回路内の空気を抜いていきます。
適切なエア抜きが完了した後、リザーバタンクにフルードを適量補充します。ここで注意すべきは、フルードが溢れすぎないようにすることです。溢れると、ブレーキ機構に負担がかかり、最終的にピストンが正常に戻らなくなることがあります。
フルード量の管理とダイヤフラムの引っ張り具合
フルード量が適正であれば、ピストンが出てきてもダイヤフラムが過度に引っ張られることはありません。フルード量が多すぎると、ダイヤフラムが引っ張られてしまい、ピストンの動きが悪くなる可能性があるため、適切な量を入れることが大切です。
もし、フルードが多すぎると感じた場合は、少し抜いて調整しましょう。リザーバタンク内でフルードが溢れないように注意し、バイクが転倒した際にもフルードが漏れないように設計されていることを確認することが重要です。
必要な工具とアイテム
エア抜きやフルード補充の作業に必要な道具は、以下の通りです。
- ブレーキフルード
- 専用のエア抜き工具(例えば、シリンジやブレーキフルード専用のポンプ)
- 耐水ペーパー(足付け用)
- 手袋やウェス
- フルードリザーバタンクのダイヤフラムとキャップ
これらの道具を準備し、作業前にしっかりとチェックしましょう。
まとめ
リアブレーキのフルード補充やエア抜きは、正しい手順を守ることで安全に行えます。特にフルード量やリザーバタンク内のダイヤフラムの状態を適切に管理することが重要です。また、エア抜き作業を丁寧に行い、フルード量が適正であることを確認することで、ブレーキの効きを確保できます。
適切なメンテナンスを行うことで、エンデューロや競技用バイクのブレーキ性能を最大限に引き出すことができ、安全な走行が可能になります。
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