原付免許でジョーカー90は運転できる?排気量別にわかる原付新基準の基礎知識

運転免許

近年、自動二輪免許制度や車両区分の見直しが進む中で、「どの免許でどのバイクに乗れるのか」が混乱しやすくなっています。特に原付一種免許(いわゆる原付免許)を持つ方が、90ccクラスのスクーターに乗れるかどうかという点は、誤解されやすいポイントです。ここでは、ホンダの『ジョーカー90』を例に、免許と車両区分の基準を解説します。

原付一種とは?運転できる車両の基本定義

原付一種(原動機付自転車第一種)は、排気量50cc以下の内燃機関を搭載した車両または定格出力0.6kW以下の電動バイクが該当します。

したがって、原付一種免許で運転できるのは50cc以下に限定され、51cc以上のバイクは法律上運転できません。

ジョーカー90のスペックと分類

ホンダ・ジョーカー90は、1990年代に登場したレトロデザインの人気スクーターです。排気量は89cc(2ストローク)で、最高出力は6.5ps程度。排気量で見れば明らかに原付二種(第二種原動機付自転車)に分類されます。

つまり、ジョーカー90は原付免許(第一種)では乗れず、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上が必要になります。

原付二種と一種の違いとは?

原付二種は、排気量51cc~125ccまでを指し、以下のような違いがあります。

項目 原付一種 原付二種(90cc含む)
最高速度 30km/h 法定速度(60km/h)
二段階右折 必要 不要
免許 原付免許 小型二輪以上
二人乗り 不可 可能(条件あり)

このように、原付二種は原付一種よりも利便性が高く、走行面での制約も少ないため、街乗りや通勤・通学に向いています。

誤解されやすい“原付”という言葉の落とし穴

日本では、50cc以下のバイクのことを「原付」と呼ぶのが一般的ですが、実際には「原動機付自転車」というカテゴリには第一種(50cc以下)と第二種(51~125cc)が存在します。

ジョーカー90は「原付二種」なので、「原付=全部原付免許で乗れる」という誤解に注意が必要です。90cc=小型自動二輪扱いです。

まとめ:ジョーカー90に乗るには小型二輪免許以上が必要

原付一種免許では、ホンダ・ジョーカー90のような90ccスクーターを運転することはできません。必要なのは、小型限定普通二輪免許(AT限定でも可)以上です。ジョーカー90は見た目がクラシックで一見50ccにも見えるため、免許との適合に注意しましょう。

今後、原付一種の車両基準や免許制度が見直される可能性もありますが、現時点での法的区分では「乗れない」という認識が正解です。

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