フロントガラスに飛び石などで小さな傷ができたとき、「少しのキズだし放っておいてもいいかな」と思ってしまいがちです。しかし、わずかな傷でも放置すると大きなトラブルにつながる可能性があります。この記事では、フロントガラスの表面傷に関する基本的な知識と応急処置の方法、専門修理が必要なケースをわかりやすく解説します。
フロントガラスの傷の種類とリスク
フロントガラスにできる傷には「表面傷」「ヒビ(クラック)」「欠け(チッピング)」などがあります。
今回のような表面だけの小さな傷は、すぐにヒビ割れにつながるものではありませんが、放置していると走行中の振動や温度差で悪化する恐れがあります。また、視界に入る位置であれば運転の妨げにもなり得ます。
放置するとどうなる?傷の進行と車検への影響
一見問題なさそうな表面傷でも、下記の条件が重なると深刻なクラックに進展するリスクがあります。
- 急激な温度変化(夏場の冷房、冬場の解氷スプレー)
- 高速道路走行などの強い振動
- ワイパーや洗車による摩擦
さらに、傷が視界にかかる場所(運転席側)にあると車検に通らない可能性もあります。
自分でできる応急処置の方法
軽度の表面傷であれば、簡単な応急処置で劣化を防ぐことが可能です。
- クリアテープで保護:傷部分を雨やホコリから保護する応急措置として有効。透明なビニールテープを軽く貼るだけでOK。
- 市販のリペアキット:カー用品店で販売されているガラス補修キット(レジン注入タイプ)を使用して、簡易的に補修することも可能。
ただし、傷が深かったり広範囲の場合は、無理に自分で処置せず専門業者へ相談するのが賢明です。
修理するべきか?プロによる診断のすすめ
以下のような状況であれば、ガラス専門業者での修理・交換が推奨されます。
- 傷の長さが2cm以上
- 表面をなぞると明らかに引っかかる
- 傷の中心が白く濁っている
ガラスリペア専門店では、専用機器を使ってガラスの強度を保ったまま補修してくれるので、費用を抑えて安全性を確保できます。
修理費用の目安と保険適用の可能性
軽微な表面傷の修理費用は5,000円〜15,000円程度が相場ですが、交換となると車種によっては数万円〜十数万円かかる場合もあります。
車両保険に加入している方は、ガラス単独修理であれば等級が下がらない契約内容もあるので、加入保険会社に確認してみるとよいでしょう。
まとめ:小さな傷も早めの対応が安心・安全
フロントガラスの表面にできた小さな傷でも、放置すると危険性が増していきます。特に高速道路や寒暖差が激しい地域では、傷がヒビへと進展するケースが多く報告されています。
安全のためにも、発見次第の応急処置、そして必要に応じた早期修理を心がけましょう。
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