トヨタの人気SUVであるハリアーと、上級スポーツSUVとして登場したクラウンスポーツ。どちらも魅力的な車ですが、購入後の維持費にはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、両者の維持費を構成する要素ごとに比較し、どちらがライフスタイルに合うのかを検討していきます。
車両価格とグレード構成の違い
まず注目すべきは本体価格です。ハリアーは比較的手が届きやすい価格帯から設定されていますが、クラウンスポーツは高級志向のため全体的に価格が上昇します。
- ハリアー(ガソリン車):約3,200,000円~
- クラウンスポーツ(ハイブリッド):約4,500,000円~
車両価格の違いは、自動車保険や自動車取得税(環境性能割)にも影響します。
自動車税と重量税の比較
自動車税は排気量によって変わり、重量税は車重によって課税額が決まります。
- ハリアー(2.0Lクラス):自動車税約36,000円/年、重量税22,500円(3年)
- クラウンスポーツ(2.5L〜):自動車税約45,000円/年、重量税30,000円(3年)
特にクラウンスポーツは上級車種であるため、税額も相応に高くなります。
燃費とガソリン代の違い
燃費性能も維持費に大きな影響を与える要素です。
実燃費の一例。
車種 | 燃費(実燃費) | 年間燃料代(1万km走行) |
---|---|---|
ハリアー(ガソリン) | 約12km/L | 約125,000円 |
ハリアー(HV) | 約17km/L | 約88,000円 |
クラウンスポーツ(HV) | 約16km/L | 約93,000円 |
燃費の差はそれほど大きくありませんが、ガソリン車かハイブリッドかによっても差が生じます。
自動車保険料の違い
車両保険を含む任意保険料も、車種や価格、年齢条件などによって異なります。
例として30代・ゴールド免許・年間走行1万kmの場合。
- ハリアー:約80,000~120,000円/年
- クラウンスポーツ:約100,000~150,000円/年
クラウンスポーツの方が車両保険の保険金額が高くなるため、全体の保険料も高くなる傾向にあります。
点検・車検・タイヤなどの維持コスト
維持費には定期点検費用や消耗品の交換コストも含まれます。
- 車検費用(2年毎):ハリアー 約100,000~120,000円、クラウンスポーツ 約120,000~150,000円
- タイヤ交換(4本):ハリアー 約80,000円、クラウンスポーツ 約100,000円(大径ホイール採用の場合)
クラウンスポーツはハリアーよりもスポーツ性能や高級感を意識した設計のため、パーツ代もやや高額になる傾向があります。
まとめ:どちらがあなたに合うかは「価値観」次第
ハリアーとクラウンスポーツの維持費には、車両価格・保険料・税金・燃費・部品コストの点で違いがあります。
年間コストのイメージ。
- ハリアー:約350,000~450,000円
- クラウンスポーツ:約450,000~600,000円
予算に余裕があり、上質な乗り心地やブランド性を求めるならクラウンスポーツ。コストパフォーマンスや普段使いを重視するならハリアーがおすすめです。
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