「10万キロを超えたら車は終わり」といった“10万キロ神話”は、かつては車選びの常識のように語られていました。しかし、近年の車両性能やメンテナンス技術の進化により、この神話は徐々に見直されつつあります。平成24年式・14万キロ走行のVOXYに乗る方が「そろそろ買い替えか…」と悩むのも無理はありませんが、必ずしも“距離”だけで判断する必要はありません。この記事では、走行距離と買い替え時期の関係を具体例を交えてわかりやすく解説します。
「10万キロで寿命」の神話はなぜ広まったのか
かつての車は10万キロを超えるとエンジンやミッションのトラブルが出やすく、修理費が高額になる傾向がありました。そのため「10万キロ=買い替え」という常識が生まれました。
しかし現在の車は、エンジン・足回りの耐久性が大幅に向上しており、15万~20万キロ以上でも大きな故障なく乗り続けている例は珍しくありません。
14万キロ走行車の価値と実用性
たとえば平成24年式の70系VOXYは、設計の信頼性が高く、中古市場でも長寿命ミニバンとして人気のあるモデルです。
実際に「20万キロ超えでも故障なし」「タイミングチェーン式エンジンでメンテが楽」といったユーザーの声も多く、しっかり整備されていれば現役として活躍可能です。
年式による税金アップも判断材料のひとつ
登録から13年を超える車両には、「重課」と呼ばれる制度があり、自動車税と重量税がそれぞれ15%〜20%程度上乗せされます。
VOXYの場合、通常の自動車税が年間39,500円だとすれば、重課後は約45,400円に。年間5,000円〜7,000円の増額が維持コストに影響してきます。
維持すべきか、買い替えるべきか?判断のポイント
以下の視点で冷静に判断するのがよいでしょう。
- 大きなオイル漏れや異音などの兆候はあるか
- エンジン・ミッション・エアコンなどの高額修理リスク部位に問題はないか
- 定期メンテ(タイヤ・バッテリー・ベルト類など)は実施済みか
- 車検費用が高騰していないか
不具合がなく快調であれば、あと数年乗り続ける選択も「アリ」です。
買い替えを検討する場合の選択肢と下取り事情
14万キロと聞くと下取り価格は低くなりがちですが、近年は高年式・高走行車でも需要があります。海外輸出需要などの影響で、思ったより値が付くケースも。
一方、次の車を選ぶ際は、ハイブリッド車などの維持費軽減タイプを選ぶことで、長期的な経済性を確保できます。
まとめ:「10万キロ超え」でも判断は慎重に
「走行距離が多い=寿命」ではなく、整備状況・今後の修理費・ライフスタイルに合わせて総合的に判断することが大切です。
14万キロ走行のVOXYでも、快調ならまだまだ現役。税金や車検費用、今後の使用目的を踏まえて、無理のないタイミングでの買い替えを検討しましょう。
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