原付バイクのカスタムの中でも人気の高いエアフィルター交換。しかし、アドレスV50(CA44A)にキタコ製パワーフィルターを取り付ける際には、吸気温センサーの処理が大きなポイントとなります。本記事では、その対処法や注意点をわかりやすく解説していきます。
吸気温センサーの役割を理解する
吸気温センサーは、エンジンの燃調(燃料の噴射量)を制御するための重要なセンサーで、吸気温度をECUに送ることで最適な燃料供給を助けています。
このセンサーが正確に機能しないと、エンジンの始動性が悪くなったり、燃費やパワーに悪影響を与える可能性があります。
パワーフィルター交換時にセンサーをどう処理するか
純正エアクリーナーボックスを取り外すと、吸気温センサーの取り付け場所がなくなるため、適切な処理が必要です。最も一般的な方法はセンサーをパワーフィルター付近の吸気経路内に設置することです。
パワーフィルターのインテークパイプに穴を開けてセンサーを固定する方法、またはブローバイガス経路に取り込む方法などがあり、いずれも走行風やエンジン熱の影響を避ける工夫が必要です。
DIYでの処理例:センサーの移設と固定
例えば、アルミや耐熱樹脂製のパイプにM5〜M8のネジ穴を開けて、吸気温センサーをねじ込み式で装着するカスタム例があります。
その際、パイプの接続部にはエア漏れ防止のためにパッキンや液体ガスケットを使用することで、トラブル防止にもつながります。
誤った処理が及ぼす影響
吸気温センサーを空気の流れのない場所に設置したり、放置したりすると、エンジンECUが誤作動し、加速不良・アイドリング不安定・燃費悪化などの問題が発生することがあります。
また、気温変化に対応できず、始動性が著しく低下するケースもあります。センサーは「吸気を感じられる場所」に適切に設置しましょう。
タイミングやエンジンオイルとの関係について
エアフィルター交換時にエンジンオイルの交換は必須ではありませんが、整備の流れで点検・交換しておくと安心です。
また、タペットカバーなどと違い、吸気系のパーツ交換では上死点合わせなどの作業は基本的に不要です。センサーやホース類の接続を確認しながら丁寧に作業を行ってください。
まとめ:カスタムは正確な知識と丁寧な作業で
アドレスV50のパワーフィルター化において、吸気温センサーの処理は見落としがちな重要ポイントです。誤った処理はエンジントラブルを招きかねないため、適切な位置への移設や固定が必須となります。
DIYに不安がある方は、バイクショップでの取り付け依頼も検討しましょう。正しいカスタムで、安心して快適なバイクライフを楽しんでください。
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