カスタムバイクに乗っていると、「車検証に記載された重量よりも実際に重たく感じる」ことがあります。これは単にスペック上の重量だけでなく、さまざまな要因が影響しています。また、風の強い日のライディングには、体の使い方や姿勢にもコツが必要です。この記事では、バイクの重さの体感差と風対策について詳しく解説します。
車両重量と体感重量は必ずしも一致しない
車検証に記載されているのは「乾燥重量」または「装備重量(オイル・燃料・バッテリー等含む)」であり、ライダーや荷物、カスタムパーツなどは含まれていません。たとえば、ロングフォークや大型ハンドル、重いマフラーなどのカスタムパーツが取り付けられていると、その分の重量が加算されます。
また、車両総重量(330kg)が示すのは最大積載時の想定値であり、実際に人が乗った時の重さを考慮しています。パーツの取り付け位置が高いと、重心が上がり、低速での取り回しも難しくなります。
体感的にバイクが重たく感じる原因
- フロント周りのカスタム(ロングフォーク・ワイドハンドルなど)により取り回しが悪化
- リアボックスやサイドバッグなど追加装備の重量
- タイヤの空気圧不足により転がり抵抗が増加
- 古いオイルや過度な粘度のオイルによるフリクション増加
上記のような条件が重なると、実際の数値以上に「重い」と感じてしまうのです。
風が強い日のバイクの運転姿勢
風の影響を受けにくくするには、できる限り空気抵抗を減らす姿勢を取ることが重要です。前傾姿勢をとることで、体の表面積を減らし、風によるブレを抑える効果が期待できます。
- 脇を締めて腕をボディに密着
- 背中を丸めすぎず、軽く前傾
- 両足をしっかりタンクにホールド
- 首を引き、ヘルメットの隙間から風が入らないように
風が強い横風の状況では、軽く逆側に荷重をかけて車体の安定性を高めるのも有効です。
ライディング時の重量感に慣れるには
重さに慣れるには、クラッチ操作や低速バランスを意識した練習が効果的です。ジムカーナやパイロンスラロームなど、バイクの取り回し技術を学べるトレーニングもおすすめです。
また、バイクのバランスを改善するには、以下のような点検・調整が効果的です:
- サスペンションのプリロード調整
- 空気圧とタイヤの劣化確認
- 不要なカスタムパーツの見直し
まとめ:バイクの重さと風対策は工夫で乗り越えられる
バイクの重量感は、車両の数値だけでなく、カスタム内容や姿勢、環境要因に大きく左右されます。風に強い姿勢や正しいメンテナンスを心がけることで、走行時の負担を軽減し、快適なライディングが実現できます。
もしどうしても「重すぎて扱えない」と感じる場合は、プロの整備士に相談し、カスタムの見直しやメンテナンスで根本的な改善を図るのも一つの手です。
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