ディーラーでの定期点検時に、コーティングや消臭などの追加サービスを勧められることがあります。とくに無料点検の際に、強く推奨される形で話を持ちかけられると、断りづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、トヨタ車の点検時に起こりやすい営業対応と、その対処法、他店舗への点検依頼の可否などを詳しく解説します。
トヨタの無料点検と追加サービスの実態
新車購入から1年目の無料点検は、法定12カ月点検と重なることもあり、ほとんどのトヨタディーラーで丁寧に実施されます。しかし、その際に「ついでにどうですか?」と提案されるのが、ガラスコーティングや室内消臭・撥水加工などのオプションメニューです。
これらは点検とは無関係の任意サービスであり、基本的に断っても点検自体に影響はありません。
断りづらい雰囲気への対処法
「勧められて断りづらい」と感じた場合でも、はっきりと断る権利があります。以下のような対応が効果的です。
- 「今回は点検だけで大丈夫です」
- 「営業担当が変わったので検討は後日にします」
- 「家族と相談してから決めます」
また、作業前に見積書の提示を依頼し、「無料以外の作業は一切しないように」と明言することも有効です。
営業担当が変わってしまった場合の不安
購入時の営業担当者が他部署へ異動してしまい、信頼できる相談相手がいなくなったというケースは少なくありません。この場合、店舗内の別のサービスアドバイザーに相談することも可能ですし、お客様相談窓口や本社に連絡するという手もあります。
また、店舗ごとに対応のばらつきがあるため、「営業所の変更ができない」と諦めずに、他店舗への点検依頼が可能かどうかを確認してみるのも選択肢です。
他店舗で点検を受けることは可能?
トヨタディーラーは「地域販社」として別法人になっているケースが多くあります。たとえば「トヨタモビリティ東京」と「ネッツトヨタ千葉」は別会社であるため、店舗間の引き継ぎができないことも。
ただし、同一販社内であれば店舗の変更は比較的柔軟に対応可能です。電話で「担当を変えたい」「別店舗で点検を受けたい」と伝えるだけで手続きが進む場合もあります。
実例:消臭サービスを断れなかったケース
あるユーザーは「断りづらい空気」で消臭サービスをお願いしてしまい、後から請求書を見て後悔したとのこと。無料点検の名目で呼ばれたのに、3,000円以上の追加料金を払うことになったそうです。
このようなケースでは、作業前に「料金が発生するならやめてください」と伝えておくことが重要です。
まとめ:断る勇気と、他の選択肢を知っておくことが大切
無料点検時に追加サービスを勧められた場合でも、それは義務ではなく任意です。自信をもって断って問題ありません。担当営業が異動した場合でも、店舗変更や相談窓口の利用といった方法で対応できます。
信頼できる担当者に出会うまで、複数の店舗を試してみるのも一つの方法です。車の維持管理においても、「主導権はユーザーにある」という意識を忘れずに持ちましょう。
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