丸目2灯のレーサーレプリカスタイルに魅了されるライダーは少なくありません。しかし、MC22などの旧車は年式が古く、維持や部品供給に不安があるのも事実です。そこで注目されているのが、比較的新しいCBRモデルにMC21・MC22の外装を移植して、懐かしいフォルムを再現するカスタム手法です。
なぜ丸目2灯スタイルが人気なのか
90年代のレーサーレプリカブームを象徴する丸目2灯スタイルは、今ではレトロで個性的な印象を与えるデザインとして再評価されています。特にMC21(NSR250R)やMC22(CBR250RR)のようなモデルは、細身なカウルと丸目ヘッドライトのバランスが絶妙で、ファンも多いです。
若い世代のライダーの中にも「昔のレーサーレプリカ風に乗ってみたい」という声が増えており、スタイルを現代的な信頼性の高い車両に落とし込む動きが見られます。
CBR250R・CBR500Rなど現行CBRシリーズに流用は可能か?
結論から言えば、ある程度の加工前提で流用は可能です。特にCBR250R(MC41)やCBR500Rなどの比較的新しめのフレームをベースに、MC21やMC22のフルカウルやライトユニットを装着するという試みが一部カスタム界隈で行われています。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- フレーム形状が異なるため、ステーの自作やカウルのカット加工が必要
- 配線やウインカー、ヘッドライトの電圧対応も調整が必要
- 法的に保安基準を満たす必要があるため、灯火類の視認性にも配慮
実際のカスタム事例:SNSやYouTubeでの紹介例
InstagramやYouTubeなどでは、CBR250RをベースにMC22のアッパーカウルを流用し、往年のレーサーレプリカスタイルにカスタムした投稿が複数見受けられます。
たとえば、Instagramでは「#mc22カウル移植」や「#丸目2灯CBR」などのハッシュタグで検索することで、実際の装着例が多数見つかります。また、YouTubeではビルダーがカスタムの手順や苦労したポイントを解説している動画もあるため、参考になります。
現代の技術で再現されるレプリカ外装パーツとは
一部のショップでは、MC21やMC22風の外装キットを新たに製作しているケースもあります。FRPやABS素材を用いたカウルキットで、汎用ステーや取付パーツが付属しているものもあり、DIY志向のライダーにはありがたい選択肢です。
例えば、「RPM」「ACTIVE」「キジマ」などのカスタムパーツメーカーでは、外装の製作・加工相談に乗ってくれる場合もあります。特注でライトステーをワンオフ製作することも可能です。
注意点:車検や公道走行での法的制約
外装カスタムは見た目重視になりがちですが、灯火類の保安基準や、フェンダー・ミラー・ナンバープレートの位置など、車検を通すうえでの基準も忘れてはいけません。
特にヘッドライトの高さや配光、ウインカーの幅と明るさは保安基準に明確な規定があるため、純正品と互換性がない場合は認可を受けたパーツを選ぶ必要があります。
まとめ:旧車風スタイルを現代のバイクで楽しむという選択
MC21・MC22のような丸目2灯フォルムを今のCBRに取り入れるという発想は、ノスタルジーと機能性の融合とも言えます。加工の手間はあるものの、理想のスタイルを追求する価値は十分にあります。
旧車の維持が難しいと感じる人にとっては、現行ベース×旧車外装というカスタムは、見た目・性能・安心感を兼ね備えた一つの答えになるかもしれません。
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