小さな車体に遊び心を詰め込んだホンダの名車「モンキー」と「ゴリラ」。独特のフォルムと手軽さで長年にわたって愛されてきましたが、「今も新車で買えるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、両モデルの生産状況、なぜ一度は生産終了となったのか、そして今どうすれば手に入れられるのかを詳しく解説します。
モンキーとゴリラの生産は現在どうなっている?
ホンダ・モンキーとゴリラはともに、かつて50ccの原付1種として親しまれていました。モンキー50は2017年で生産終了、ゴリラもそれ以前に販売終了となっています。
生産終了の主な理由は、環境規制(排ガス規制)やABS義務化など、法令強化によって小排気量車の継続開発コストが合わなくなったためとされています。
しかし、2018年には125ccエンジンを搭載した「モンキー125」としてモンキーが復活。こちらは現在も新車販売されており、125ccクラスの人気モデルとなっています。
「モンキー125」は今も購入可能
モンキー125は、往年のモンキーのデザインを継承しつつ、現代の法規制に対応する形で再設計されたモデルです。空冷単気筒124ccエンジン、ABS付きディスクブレーキ、フルLEDライトなど、レトロと最新技術の融合が魅力です。
カラー展開や限定モデルなども存在し、中古相場でも高値で推移している人気車種のひとつ。2024年時点でもホンダ公式サイトでラインナップされており、正規ディーラーでの注文も可能です。
ゴリラは復活していないが中古市場に流通あり
ゴリラはモンキーをベースに燃料タンクを大型化し、ツーリングにも適した設計が特徴でした。しかし、モンキーのように「125ccクラスでの復活」は現在のところ行われていません。
ただし中古市場では状態の良いゴリラが一定数流通しており、価格帯は20万円台〜50万円以上までと、プレミア価格化している個体もあります。特にノーマルに近い車体や限定カラー車は高騰傾向にあります。
信頼できるバイクショップや個人売買プラットフォームで探すことが現実的な選択肢です。
生産終了の背景と小型バイクを取り巻く状況
モンキーやゴリラのようなミニバイクは、その可愛らしさと手軽さから長年親しまれてきましたが、以下の理由により新型の開発が難しくなりました。
- 平成28年排出ガス規制の強化(原付1種では技術的対応が難しい)
- ABS(またはCBS)の義務化によるコスト増
- 小型バイク市場の縮小と高齢化
これらの条件をクリアするため、モンキー125のように排気量アップし、新しい法規に対応する必要が出てきたのです。
復刻モデルやカスタムパーツも人気
モンキーやゴリラは今なお根強い人気があり、パーツメーカーからは「復刻仕様の外装キット」や「カスタムフレーム」などが豊富に販売されています。
たとえば、旧型モンキーに125ccエンジンを搭載して構造変更するユーザーや、レストアベースの車体を購入して一から組み直す愛好家もいます。バイク文化としても、今なお熱量の高い分野といえるでしょう。
まとめ:モンキーは125で進化継続中、ゴリラは中古市場が狙い目
ホンダのモンキーは現在「モンキー125」として進化しながら販売が継続されています。一方、ゴリラは新車での生産は終了しているものの、中古車市場には一定数の流通があり、今でも手に入れることは可能です。
昔ながらのデザインと手軽さを楽しみたいなら中古の50cc、最新の技術と安心感を求めるならモンキー125がおすすめ。あなたのライフスタイルに合った選択をして、ミニバイクの世界をぜひ楽しんでください。
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