「車は買うもの」という価値観が根強い日本ですが、最近では個人でもリースを選ぶ人が増えてきています。確かに、リースは総支払額で見ると割高になるケースもありますが、それでも選ばれる理由があるのです。本記事では、リースが高くつくという意見の背景と、それでもなおリースを選ぶ人たちのメリットやライフスタイルへの適合性について詳しく解説します。
車のリースとは?購入との違いを整理
リースは、車を一定期間借りる契約です。基本的に税金、車検、メンテナンスなどの費用が月額に含まれ、契約期間が終わると車は返却します。一方、購入はローンを完済すれば車が自分の資産となります。
例えば、リースでは新車に毎回乗り換えることができる点が特徴です。3〜5年で契約が終了するので、その都度最新の安全装備や燃費性能を持つ車を楽しめます。
リースの代表的なメリット
リースには購入にはないメリットがいくつか存在します。最大の特徴は月額費用が固定されていて、予算管理がしやすいという点です。
さらに、初期費用がかからないケースが多く、頭金ゼロで新車に乗れる点も人気の理由です。また、車検代や税金を自分で支払う必要がないため、面倒な管理から解放されるのも利点です。
高くついてもリースを選ぶ理由とは
一見損に思えるリースをあえて選ぶのは、金銭的な損得だけでなく、利便性や生活スタイルを重視するからです。たとえば、転勤や引っ越しの多い人にとっては、車を所有するよりも身軽に生活できるリースの方が合理的です。
また、「クルマに資産価値を求めない」人たちにとっては、買って維持するよりも、常に最新の車に乗ることができ、メンテナンスの手間もないリースのほうが快適だと感じるのです。
リースが向いている人・向いていない人
向いている人: 定期的に車を乗り換えたい人、車に強いこだわりがない人、月々の支払いを安定させたい人、家計管理を簡単にしたい人
向いていない人: 長期間同じ車に乗りたい人、走行距離が多い人(リースには距離制限があることが多い)、カスタムを楽しみたい人
たとえば、キャンプ好きで年に何度も長距離を走る方にとっては、距離制限のあるリースは不向きです。逆に、通勤や買い物中心の生活ならリースでも十分満足できるでしょう。
リースは本当に損なのか?費用以外の価値を考える
「総額で30〜40万円高い」というのは確かに重要なポイントです。しかし、その差額で得られる手間の軽減や時間の節約、定期的に新車に乗れる快適さを考えたとき、それを高いと感じるかどうかは人それぞれです。
また、法人向けリースと同様に、個人リースも税制面でのメリットを享受できる場合もあります(副業で事業所得があるなど)。
まとめ:リースは「高い」ではなく「選び方次第」
車のリースは一見コストが高く見えても、ライフスタイルや価値観によっては非常に合理的な選択肢となります。支払いの安定性やメンテナンス不要の手軽さ、新車に乗れる喜びなど、購入では得にくいメリットが魅力です。
つまり、「高くつくかどうか」ではなく、「自分の生活に合っているかどうか」が車選びの判断軸になるのです。
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