日本のモータリゼーションの歴史を振り返ると、1970年代から2020年代にかけて道路事情や車社会が大きく変化しました。特に、バイクや車の普及が社会に与えた影響は計り知れません。この記事では、1970年代から現在に至るまでの日本の道路事情と、そこで変化したモータリゼーションの流れについて解説します。
1970年代:バイク天国と車社会の始まり
1970年代は、日本の道路においてバイクが非常に人気のあった時期です。学生がダックスに乗り、婦人たちはシャリイ、男性はスーパーカブといったバイクを愛用していました。日本中がモータリゼーションの波に乗り、特にバイクは交通手段として非常に普及していました。
この時期、車の所有はまだ一般的ではなく、都市部を中心に軽四輪車やバン、1トントラックが多く走行していました。家庭用車としては、サニーやカローラが代表的なモデルとして登場し、車社会の基盤が築かれていきました。
1980年代:スクーター全盛とハイソ志向の車社会
1980年代になると、スクーターが学生や婦人たちに普及し、バイクからスクーターへの移行が進みました。特に、働く女性が軽四のアルトやミニカに乗るようになり、若者たちはスクーターと車を併用するケースも増えました。この時期、車社会は一段と発展し、特にハイソ志向の車が注目されました。
マークIIなどの高級車が人気を集め、若者たちや働く男性は、250ccのバイクを持ちつつ、車を所有するというスタイルが一般的になりました。これにより、車の所有は一層広がり、車社会の様相を呈していきました。
2000年代:道路網の発展と渋滞の軽減
2000年代に入ると、日本の道路網は大きく発展しました。高速道路の整備や都市間のアクセス改善が進み、深刻な渋滞が減少する一方で、車社会は一層成熟していきました。公共交通機関の発達とともに、車を利用する際の便利さが増し、多くの家庭において車の所有が一般的になりました。
また、この時期にはハイブリッド車の普及も始まり、環境に配慮した車社会へのシフトが進みました。車の選択肢が多様化し、燃費を重視する車が求められるようになったのです。
2020年代:軽自動車とハイブリッド車の普及
2020年代に入ると、スーパーの買い物車や日常の移動手段として、軽自動車が圧倒的な人気を誇る時代となりました。軽自動車の所有は、手軽で経済的な選択肢として、多くの家庭に受け入れられています。
一方、クルマにあまり興味がない人々の間では、ハイブリッド車を選ぶという新たな傾向が現れました。環境問題や燃費を気にする人々が、次第にハイブリッド車を選ぶようになったことが顕著です。
まとめ
1970年代から2020年代にかけて、日本の道路事情やモータリゼーションは大きく変化しました。最初はバイク天国とも言える時代があり、その後スクーターや軽自動車、ハイブリッド車と時代に合わせた車社会が形成されてきました。
特に、環境意識の高まりとともに、ハイブリッド車が普及し、軽自動車の重要性が増すなど、社会や経済の変化に応じて、道路や車の選択肢も多様化していることがわかります。モータリゼーションの変遷を知ることで、今後の車社会の発展について考えるヒントになるかもしれません。
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