車を購入する際、多くの人が利用するディーラーローン。しかし月々の支払額や期間を追ううちに、実際の金利がいくらか把握しづらくなってしまうことも少なくありません。今回は「車両価格230万円を7年ローンで購入し、支払総額が300万円になった場合の金利はどれくらいか?」という疑問を通して、金利の計算方法とその注意点について詳しく解説します。
まずは支払総額と元金から利息を算出
ローンにおける金利計算の前提として、まず「総支払額から元金を引いて利息を求める」ステップがあります。今回の例では次の通りです。
元金:2,300,000円
総支払額:3,000,000円
利息:3,000,000円 – 2,300,000円 = 700,000円
この利息をもとに、金利の目安を求めていきます。
実質年利をざっくり計算する方法
厳密な金利(実質年率)は複雑な計算式が必要ですが、目安として以下のような簡易計算が可能です。
年利 ≒ (利息 ÷ 元金) ÷ 年数 × 100
上記の式に当てはめると、
(700,000 ÷ 2,300,000) ÷ 7 × 100 ≒ 4.33%
つまり、年利換算で約4.3%程度のローン金利と推定されます。
元利均等返済方式が多いため、実質金利はやや高めになる
ディーラーローンの多くは「元利均等返済方式」を採用しており、毎月の返済額が一定である代わりに、初期の返済は利息の比率が高いという特徴があります。
そのため、単純な式よりも実際の金利は若干高くなるケースもあります。金融機関やディーラーによっては、表面金利が5.0~6.5%程度になることもあります。
金利だけでなく手数料や条件もチェック
ローン契約時には金利以外にも「事務手数料」「保証料」「繰上返済手数料」などが発生する場合があります。これらを含めた「実質年率」に注意することが大切です。
また、ボーナス払いの有無や繰上げ返済可能かどうかも、ローン選びの重要なポイントになります。
他の選択肢:銀行系ローンやディーラー提携外も比較検討を
ディーラーローンは手続きが簡単でスピーディーですが、金利が高めな場合があります。地方銀行・ネット銀行のマイカーローンなどは年利2~3%台のプランも多く、審査に通るならば有利です。
たとえば、同じ230万円を年利2.5%で7年借りると、総支払額はおおよそ約2,530,000円となり、約47万円も差が出る可能性があります。
まとめ:支払総額から金利を読むクセをつけよう
ディーラーローンなどの車のローンを組む際には、支払総額を見るだけでなく、そこから逆算して「実際の金利がいくらか?」を考える習慣が重要です。今回のケースでは約4.3%前後の金利と推定されますが、より有利な条件のローンがないかを比較検討することも大切です。
購入前に金利や総支払額をしっかり理解することで、将来的な後悔を防ぎ、安心してカーライフを始めることができるでしょう。
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