GX61の触媒は流用可能?100系やツインカムとの互換性と車検対策を徹底解説

車検、メンテナンス

旧車ファンの間でも根強い人気を誇るトヨタGX61(マークII/クレスタ/チェイサー)。ワンカム(SOHC)エンジン搭載のモデルとして知られ、手を入れる楽しさも魅力の一つです。今回は、GX61の車検対策で重要な「触媒(キャタライザー)」の流用情報について、100系との互換性や、ワンカム・ツインカムの違いも含めて解説します。

GX61に装着されている純正触媒の特徴

GX61に搭載される1G-EUエンジン(ワンカム)は、当時の排ガス規制に対応した小型の縦型触媒を装備しており、エキマニ直後にボルトオンで装着されるタイプが一般的です。

この純正触媒はすでに新品供給が終了している場合が多く、中古や社外品、流用品を探す必要が出てきます。

100系マークIIの触媒との互換性は?

「100系前期までの触媒が使える」という情報がありますが、厳密には取り付けの可否は車種やグレード、エキマニ形状に左右されます

100系に搭載されていた1G-FEエンジンの触媒は、物理的にボルト位置が似ている場合が多く、一部加工や中間パイプの調整により流用が可能なケースもあります。ただし、O2センサー位置や触媒長さが異なるため、完全なポン付けはできないことが多いです。

ワンカムとツインカムで触媒は違う?

結論から言うと、ワンカム(1G-EU)とツインカム(1G-GEUなど)では触媒が異なります。理由は、エキゾーストマニホールドの形状が異なるためです。ツインカムではエキマニが左右バンクに分かれており、Y字集合部の構造や触媒の位置・角度も変わるため、基本的に互換性はありません。

また、エンジン管理方式や排ガス制御の方式も微妙に異なるため、車検を通す際には純正相当の触媒を使うのが確実です。

触媒流用の実例と注意点

・あるユーザーは、GX81の1G-FE触媒をGX61に流用。「フランジ部の寸法が似ていたため、1cm程度のパイプ延長で装着可能だった」との報告あり。

・一方で、JZX100のツインカム2.5L(1JZ-GE)用触媒を試した例では、「角度が合わず、溶接加工が必要だった」とされており、特に触媒の後方取り回しに注意が必要です。

社外品やワンオフ製作という選択肢

純正流用が難しい場合、社外の汎用スポーツキャタライザーを用いたワンオフ製作も現実的です。排気径・長さ・O2センサー位置を合わせれば、排ガス試験成績書付きの製品で車検を通すことも可能です。

また、旧車専門ショップやマフラー製作業者で、GX61専用触媒の製作・装着を行っているケースもあります。

まとめ:GX61の触媒選びは「慎重な情報収集」と「現車確認」が鍵

GX61に100系などの触媒を流用することは可能な場合もありますが、完全なボルトオン対応ではなく、加工や確認が必要です。また、ワンカムとツインカムでは基本的に触媒の互換性がありません。

車検対策としては、なるべく純正形状に近いものを選び、必要に応じて社外触媒やワンオフ製作を検討するのが安全です。旧車ゆえに情報は少ないですが、オーナー同士の情報共有やショップとの相談が何よりの近道です。

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