スズキ軽自動車で発生する「キリキリ音」の正体と対処法:中古車オーナーが注意すべきポイント

中古車

中古の軽自動車を購入後、坂道やエアコン使用時にエンジン付近から「キリキリ」とした異音が聞こえることがあります。とくにスズキ車では比較的よくある症状であり、放置すると重大なトラブルに発展することもあります。この記事では、その原因と対処法について解説します。

キリキリ音の原因は何か?

キリキリ音の主な原因として多いのが、ベルト類の劣化や張りの問題です。ファンベルトやエアコンベルトが摩耗していたり、適切なテンションが保たれていないと、負荷がかかったときに異音が発生します。

例えば、エアコンをオンにした瞬間や、坂道でアクセルを深く踏み込んだときに「キュルキュル」または「キリキリ」といった音が聞こえる場合、ベルトのスリップが起きている可能性が高いです。

スズキ車に多い特有の音とは?

スズキの軽自動車では、CVT(無段変速機)の作動音や、エンジンマウントからの振動音もキリキリ音として認識されやすい傾向にあります。とくに走行距離が5万kmを超えると、こうした部分の劣化が進みやすくなります。

また、スズキ車は比較的軽量な設計が多く、遮音材も最小限なため、内部の機械音が他メーカー車と比べて聞こえやすいという特徴もあります。

エアコン使用時に異音が出るケース

エアコン使用時にだけ異音が出る場合は、コンプレッサーのクラッチや、関連ベルトに不具合がある可能性があります。特にエアコンガスの量が適正でない場合、コンプレッサーに過剰な負荷がかかり、キリキリ音が発生することがあります。

このような場合、早期に整備工場で点検してもらい、ベルトの交換やガスの補充を行うことで改善が見込めます。

民間整備工場での修理はアリか?

ディーラーで対応しても改善しない場合、民間の整備工場に相談するのは十分アリです。特に経験豊富なメカニックが在籍している地域密着型の整備工場では、メーカー横断でノウハウがあるため、音の原因を特定しやすい傾向にあります。

費用は自己負担となりますが、保証期間内であっても「どうしても気になる音」が解消される可能性があるため、精神的な安心感には大きく貢献します。

整備記録と保証制度をうまく活用しよう

まずはディーラーの整備記録を保管し、どのような対応が行われたかを整理しておきましょう。その上で、民間整備に出す場合には、保証に影響が出ない範囲で整備を依頼することが重要です。

保証対応の範囲外と判断された場合でも、ベルトやプーリーの調整、CVTフルードの交換といった軽整備で異音が解消されるケースもあります。

まとめ:音の原因を正しく把握して安心のカーライフを

「キリキリ音」は、車の不具合のサインである場合もありますが、必ずしも重大な故障とは限りません。まずは音の出る条件を明確にし、ディーラーや整備士と情報を共有することが解決への第一歩です。

ディーラーだけに頼らず、信頼できる民間整備工場を併用することで、より満足度の高いカーライフが実現できます。ぜひ、ご自身の車の状態に合わせて最適な対処を行いましょう。

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