バイクを中古で購入する際に気になるのが走行距離。一般的に2万〜3万kmが標準的とされる中、「36万km」という数字は一見して驚くべき数値です。この記事では、走行距離が極端に多いバイクが持つ意味や価値、そして実際に購入しても問題ないのかについて詳しく解説します。
バイクの走行距離はどれくらいが一般的?
一般的なバイクの寿命とされる走行距離は、メンテナンスの状況によりますが、おおよそ3万km〜10万kmです。小排気量のスクーターは短く、ツアラーや大型車は比較的長持ちする傾向にあります。
例えば、ホンダのCB400SFであれば10万km以上走行してもなお元気な個体も多く見られますが、それでも36万kmというのは一般的な基準を大きく超えています。
36万kmのバイクがすごいと言われる理由
36万kmという距離は、人間で言えば地球を約9周したほどに匹敵します。これだけの距離を走るには、定期的なメンテナンス、適切なオイル管理、パーツ交換などを怠らない必要があります。
このような数字が示すのは、「このバイクは非常に丁寧に扱われ、信頼性が高い」という証明にもなり得ます。もちろん、メーター交換や改ざんがされていないことが前提です。
走行距離だけでバイクの価値は決まらない
中古バイクの価値は「走行距離×年式×メンテ履歴」で決まると言われます。つまり、走行距離だけで一概に良し悪しは判断できません。
たとえば、36万km走ったバイクでも、オーバーホール済みでメンテナンス記録がしっかり残されている個体であれば、街乗りには十分な性能を持っている場合もあります。
実際のトラブル例と気をつけたいポイント
ただし、やはり注意点もあります。走行距離が多いバイクは以下のようなリスクを伴います。
- エンジンやミッション内部の摩耗
- 電装系の劣化(ハーネスやレギュレータなど)
- フレームの歪みや金属疲労
これらは外見からでは判断しづらく、試乗や整備記録の確認が不可欠です。
もし走行距離が多いバイクを購入するなら
高走行車のバイクを購入する場合、次のような点を確認すると安心です。
- 整備記録簿があるか
- エンジンの始動性や異音の有無
- サスペンションの状態(オイル漏れや抜け)
- 販売元や知人からの情報(使用用途や保管状況)
これらの点をクリアしていれば、走行距離が多くても「まだ乗れるバイク」である可能性は十分にあります。
まとめ:走行距離36万kmは「すごい」けど慎重に
36万kmというのは確かに「すごい」数字であり、ある意味でそのバイクが持つヒストリーの証とも言えます。しかしそれと同時に、部品の疲労や故障リスクも高まるため、慎重な判断と適切な整備の確認が重要です。
購入後もメンテナンスを怠らなければ、まだまだ頼れる相棒として活躍する可能性もあります。大切なのは、「数字」ではなく「中身」をしっかり見極めることです。
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