車の仕様変更やパーツの取り外しにより、車体に小さな穴が残ることがあります。例えば、純正アンテナの取り外しやスポイラー(ウイング)の取り外しなどが代表的なケースです。こうした穴をそのまま放置しておくと、水の浸入やサビの原因になりかねません。今回は、自動車のボディに残った穴を安全かつ一時的・簡易的にふさぐ方法について解説します。
車体の穴を放置するリスクとは?
ボディに穴が空いたまま放置すると、雨水や湿気が車内に浸入したり、金属部分が酸化してサビが進行する恐れがあります。特にルーフやトランクまわりは構造上、水が溜まりやすい場所でもあるため、防水処理が不十分だと重大なトラブルに繋がります。
また、電装部品が近くにある場合は、漏水によるショートのリスクもあり、車両の安全性にも関わります。
手軽な応急処置方法|防水テープとゴム素材の活用
応急処置として多くのユーザーが採用しているのが、防水性能の高い強力テープや、丸型のゴムパッドなどの使用です。実際に多くの方が行っている方法としては、以下のようなアイテムが定番です。
- ゴリラテープ(Gorilla Tape):耐水性・耐候性に優れた強力テープで、屋外や車体にも適しています。
- ブチルテープ:粘着性が高く防水性も高い。特に雨漏り対策として使われます。
- 自己融着テープ:粘着剤なしで自己接着するため、ボディに糊が残らず美観を損ねません。
- ラバーキャップやゴムシート:穴のサイズに合ったキャップを内側から押し込んで塞ぐ方法もあります。
これらはカー用品店やホームセンター、オンラインでも入手可能です。
具体例|アンテナ穴やウイング跡の補修方法
例えば、純正アンテナの取り外し後に残る直径2~3cm程度の穴には、耐水ゴムキャップやパッキン付きの樹脂製プラグを使用するのが一般的です。内側からネジで固定するタイプのものもあり、外観もスッキリします。
ウイング取り付け跡のように複数の小さな穴が残る場合には、防水性の高いテープ(ゴリラテープなど)を穴を覆うように貼り、周囲も密着させてしっかりと固定します。その上から同色スプレーで塗装すると目立ちにくくなります。
美観を保ちながら補修するポイント
単に穴を塞ぐだけでなく、見た目にも気を使いたい方には以下の方法がオススメです。
- 車体色に合わせたカラーテープを選ぶ
- 市販のボディ用デカールを活用して穴の上にデザインとして隠す
- ルーフアンテナ跡などは、シャークアンテナカバーなどを装着するのも手
こうすることで、応急処置でありながらも、仕上がりを自然に見せることができます。
防水性能を重視するなら施工前の下地処理も重要
テープなどを貼る前には、脱脂処理を忘れずに行いましょう。油分やホコリがあると、粘着力が弱まり、走行中に剥がれてしまうリスクがあります。市販のパーツクリーナーやアルコールでしっかりと拭き取るだけでも効果は十分です。
また、サビ止めスプレーを穴周辺に軽く塗布しておくことで、長期的な腐食も防げます。
まとめ|応急処置でも工夫次第で十分にカバー可能
車体に開いた穴は、しっかりとした方法で塞がないと水やサビの原因となります。応急処置としては、防水性の高い強力テープ(ゴリラテープやブチルテープ)や、ラバーキャップ、自己融着テープなどの活用が有効です。
見た目や防水性にも気を配ることで、DIYでも満足度の高い補修が可能です。もちろん、完全な補修や売却を見越すなら板金修理を検討するのも一つの選択肢です。
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