運転免許の「色」は、ただの見た目の違いではなく、過去の運転履歴や違反状況に応じて分類される大切な指標です。この記事では、普通二輪や大型特殊(大特)などの新しい免許区分を取得したときに、免許証の色がどう変わるのか、また「ゴールド免許」になれるのはどんな場合なのかを詳しく解説します。
そもそも免許証の「色」はどう決まる?
免許証の色は以下のルールで分類されます。
- ゴールド免許(優良運転者):直近5年間に無事故・無違反
- ブルー免許(一般運転者/違反者):直近5年に軽微な違反1回 or 中程度違反あり
- グリーン免許:初回取得後の最初の更新
つまり「何の免許を持っているか」ではなく、「更新時の過去5年間の運転履歴」が色を決定します。
免許の併記と免許色は無関係?
免許の併記(例えば大特・普通二輪を追加取得)をしても、それだけでは免許の色は変わりません。新しい免許区分が追加されると、免許証の再交付が行われますが、色の更新はされず、前回の免許更新時点の色がそのまま引き継がれます。
つまり、大特や普通二輪を取得した時点で「ゴールド免許になる」ということはなく、次回更新時に「過去5年間の運転履歴」が判断基準になります。
違反歴があるとどうなる?実例から読み解く
たとえば以下のようなケースを考えます。
経歴例:
・H28:普通免許取得(グリーン)
・H31:初回更新(ブルー)
・H31.8:尾灯等違反1点
・R3:中型取得(色変更なし)
・R6.3:違反者講習(ブルー継続)
・R7.7:大特・普通二輪取得予定
このケースでは、R6.3の違反講習時点で免許の色が再びリセットされており、R7.7の取得ではゴールドにはなりません。次の「免許更新」のタイミングで、R6.3から5年間無事故無違反を達成していれば、R11年の更新時にゴールドになる可能性があります。
ゴールド免許になるためのカギとは?
ゴールド免許に必要なのは、「更新年の誕生日の41日前を起点に過去5年間が無事故・無違反」であることです。この期間に1点でも違反があると、ゴールドの対象外になります。
注意点:軽微な違反(駐車違反・尾灯切れなど)でも、1点以上であれば「優良」ではなく「一般」として扱われます。
なお、行政処分(違反者講習など)を受けた場合も、その記録が残るため、リセットされるまでに時間がかかります。
更新と併記のタイミングをどう考える?
普通二輪や大特を取得すると、免許証は書き換えられますが、更新日自体は変わりません。つまり、次回の免許更新で自動的に色の再判定が行われるため、追加取得時に慌てて色を気にする必要はありません。
むしろ、直近の違反記録の「発生日」と「更新予定日」を把握し、ゴールドを目指して安全運転を意識することが最も効果的です。
まとめ
大特や普通二輪などを取得しても、免許の色は「過去5年の運転履歴」で決まります。たとえ免許を再発行しても、色は変わりません。ゴールド免許を目指すには、違反歴が消えるまでの5年間を無事故・無違反で過ごすことが重要です。免許の色は単なる見た目ではなく、日々の安全運転の証です。次回更新をゴールドで迎えられるよう、ぜひ今から意識を高めていきましょう。
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