スズキが誇るツアラー、GSX-S1000GTには先進的なインフォテインメントシステム「SUZUKI mySPIN」が搭載されています。しかし、発売当初から多くのライダーの間で「接続が不安定」「使いにくい」といった評価が目立ちました。果たして2024年現在、このアプリは改善されたのでしょうか?実際の使い勝手と評判を検証し、最新の状況を解説します。
mySPINとは?その基本機能をおさらい
mySPINは、スマートフォンと連携してバイクのメーター画面にナビや音楽再生、電話、カレンダーなどを表示できるインフォテインメント機能です。GSX-S1000GTではこのmySPINが純正搭載されており、専用アプリを使ってスマホとBluetooth接続します。
一見するとApple CarPlayやAndroid Autoに似た機能を想像する方も多いですが、mySPINは独自仕様で、対応アプリが限られている点がデメリットとされてきました。
発売当初の不満点:何が問題だったのか?
発売直後からライダーたちの声として挙がった主な不満点は以下のとおりです。
- Bluetooth接続の不安定さ(途切れる・繋がらない)
- 地図アプリの精度や視認性の低さ
- 対応アプリが少なく実用性に乏しい
- UI(操作性)がわかりづらい
特に「ナビアプリが思ったよりも使いづらい」「電話機能は使えるけど地図が微妙」という声が多く見られました。これにより、mySPIN自体をあまり使わずスマホホルダーを別途装着するライダーもいました。
2023〜2024年にかけての改善状況
スズキは2023年後半以降、mySPINに関するいくつかのアップデートを実施しています。特に注目されるのが以下の改善点です。
- 接続安定性の向上(iOS・Androidともに)
- ナビゲーションアプリのUI改善とGPS精度向上
- 一部国内対応アプリの追加(例:ナビゲーションアプリのMapbox導入)
これらにより、旧バージョンと比べれば「使い勝手は明らかに良くなった」という評価が増加しています。特にツーリング先でのルート確認や通話には、mySPINが役立つとの声も。
ユーザーの最新評価・口コミまとめ
実際のSNSやバイクフォーラム上では、mySPINについて以下のような感想が投稿されています。
「接続が安定してきたのでナビと音楽は問題なく使えるようになった」
「地図表示はやっぱりスマホのGoogle Mapの方がいいが、最低限のナビなら十分」
「やっぱりmySPINよりスマホナビの方が安心できる」
つまり、改善はしているものの、依然として“代替手段”として使っているユーザーも一定数存在します。
mySPINを快適に使うための工夫
mySPINを活用するには、以下のポイントに注意するとよりスムーズに使えます。
- アプリとバイク側ソフトウェアを常に最新版に更新
- スマホのBluetooth設定を都度リセットすると接続が安定
- Mapboxやナビタイム対応アプリに切り替えて使用
また、長距離ツーリング中はスマホ自体の発熱やバッテリー消費も気になるため、mySPIN連携だけに頼らず、状況によってスマホナビとの併用も視野に入れるとよいでしょう。
まとめ:mySPINは改善中、だが万能ではない
GSX-S1000GTのmySPINは確かにリリース初期には不満の声が目立ちましたが、現在ではアップデートによって着実に改善が進んでいます。ただし、Apple CarPlayやAndroid Autoと比べるとまだ機能面で見劣りする部分もあり、過度な期待は禁物です。
「あくまで補助的な情報端末」として割り切ることで、mySPINの価値をうまく引き出すことができます。
今後のアップデートにも期待しつつ、現状の性能を理解して活用していきましょう。
コメント