バイク用フルフェイスヘルメットの中でも、前下がりで後ろが羽のように上がっている丸みのあるデザインのヘルメットは、スタイル重視のライダーから高い人気を集めています。本記事では、そのヘルメットのタイプや呼び方、特徴、代表的モデルを詳しくご紹介します。
前下がり後ろ上がりのフルフェイス、その名称は?
ご質問のようなフォルムを持つフルフェイスは、一般的に「ストリートフルフェイス」や「クラシックフルフェイス」と呼ばれることが多く、明確な業界用語ではなく、デザインによって分類されます。
特に「ネオクラシック系フルフェイス」や「モダンクラシック系」と呼ばれることもあります。アライ「ラパイドNEO」、ショウエイ「グラムスター」、シンプソン「M30」などが該当する代表モデルです。
特徴的な形状:スタイルと機能性の融合
このタイプのヘルメットは、サーキット向けのエアロ形状ではなく、街乗りやツーリングを意識したフォルムで設計されています。
特徴的なのは以下の点です:
- 前面:顎部が角ばらず丸みを帯びている
- 後頭部:スポイラー風に持ち上がったデザイン
- 全体:レトロ感とモダンを両立させたシルエット
似た形状の定番モデルをチェック
● SHOEI Glamster
ネオクラシック系の王道。シンプルな丸形で、後方に軽くスポイラー形状を持ち、街乗りスタイルに最適です。
● ARAI RAPIDE-NEO
ヴィンテージ風ながら現代の安全基準を満たす名品。アゴ部の丸みが特徴で、全体のフォルムはクラシカル。
● SIMPSON M30/M50
特にSIMPSONは、前傾フォルムが強く、独特のレトロ未来感を持ったデザインが印象的です。
口元が尖っていない=「モタード系」ではない
オフロードやモタード向けのフルフェイスは、顎部が前方に飛び出すような形状になっており、今回の「丸くて前下がり」デザインとは明確に異なります。
スポーツ系とも異なり、ストリート用途を主眼に置いたこのフォルムは、スタイリング性と快適性の両立を意識して開発されていることが多いです。
購入時の選び方ポイント
・丸型デザインでも、内部構造やシェルサイズが異なるため、必ず試着してフィット感を確認しましょう。
・デザイン重視の場合でも、SG規格やSNELLなどの安全基準の有無も忘れずにチェックすることが大切です。
まとめ:前下がり後ろ上がりの丸いフルフェイスは「ネオクラ系」がおすすめ
「前下がり後ろ上がり」「口元が丸く後頭部が跳ねたようなデザイン」のフルフェイスは、「ネオクラシック系」「ストリートクラシック」などと呼ばれ、クラシックな見た目と現代の快適性を兼ね備えたヘルメットです。
安全性・快適性・デザイン性をバランスよく考慮したうえで、自分のバイクスタイルに合った1着を選びましょう。
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