ハーレーツーリングで使用するケブラー素材のブレーキパッドは、その特性からツーリング使用に向かない場合があります。特にサーキットや峠道、新東名などでの使用を避けるべきとされている理由について詳しく解説します。
ケブラー素材のブレーキパッドとは?
ケブラー素材のブレーキパッドは、軽量で耐久性が高いことが特徴です。この素材は主にレース用やスポーツバイク向けに使われることが多いですが、ツーリングに使用するには注意が必要です。ケブラー素材は非常に高温での性能発揮が求められるため、温度管理が重要な部分となります。
また、ケブラーの耐摩耗性が高いため、長距離を走行する際にブレーキパッドとローターの接触面が過剰に摩耗しやすく、パッドが剥がれやすくなることがあります。
ツーリングでケブラー素材のブレーキパッドを使用するリスク
ツーリングでは長時間、長距離の走行をすることが多いため、ケブラー素材のブレーキパッドが耐えられる温度域を超えてしまうことがあります。特に、激しいブレーキングを繰り返す峠道や新東名のような高速道路では、パッドの性能が限界を迎えることがあり、その結果、ブレーキパッドと本体が剥がれるといったトラブルに繋がることがあります。
そのため、メーカーの説明書にも記載されている通り、ケブラー素材のパッドはサーキットや峠、新東名等の過酷な走行には適していないのです。
車検や応急処置用としてのケブラー素材パッド
ケブラー素材のブレーキパッドは、車検や応急処置用として使用されることが一般的です。これらは一時的な使用を目的とした製品であり、長期間の使用やツーリングでの使用には適さないことが多いです。これにより、もしこのパッドを長期間使用してしまうと、ブレーキのタッチに違和感が出たり、最終的にパッドと本体が剥がれてしまうことがあります。
車検を通過するために一時的に使用することは問題ありませんが、長期的には別のタイプのパッドに交換することを強くおすすめします。
ツーリング向けのブレーキパッドの選び方
ツーリングに最適なブレーキパッドは、耐久性があり、長時間の走行にも対応できる素材が求められます。一般的に、ツーリング向けのパッドにはセラミックやオーガニック素材が適しており、これらは長時間の使用に耐え、安定したブレーキング性能を発揮します。
ツーリング向けのブレーキパッドは、温度範囲が広く、安定した摩擦力を提供するため、ケブラー素材のように過酷な条件ではない走行にも適しています。
まとめ
ケブラー素材のブレーキパッドは、ツーリングで使用するには不向きであり、特に長時間の走行や過酷な条件での使用には注意が必要です。サーキットや峠、新東名などの使用を避けることが推奨されており、車検や応急処置用としての使用が最適です。長期的なツーリング使用を考えると、他の素材のブレーキパッドへの交換を検討することが望ましいです。
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