河川敷や浅瀬の通行ルール:バイクで走行してもいい場所・ダメな場所とは?

運転免許

アウトドアやオフロードバイクを楽しむ人の中には、河川敷や川の中を走ってみたいと考える方も多いかもしれません。しかし、こうしたエリアには明確なルールや法的制限があり、知らずに走行すると罰則を受ける可能性があります。この記事では、河川敷や水深30cm以下の川の中でバイクが通行できるのか、法的な視点や実際の取締り例を交えて解説します。

河川敷の通行は原則として制限されている

日本の河川敷は、ほとんどが「河川法」に基づいて国や自治体が管理しています。原則として、管理者の許可なく車両を乗り入れることはできません。たとえ標識や表示がなくとも、勝手に走行することは法的にグレーではなく「黒」であるケースが多いのです。

「立ち入り禁止」や「車両通行禁止」の標識がない場合でも、一般的には河川敷に設けられた道路以外の走行は制限されており、特に堤防や河原の走行は不法侵入として扱われることがあります。

「通行可」の表示がない=走行可ではない

一部のオフロードファンが誤解しがちなのが、「禁止と書かれていないからOK」という解釈です。しかし、河川敷は公共用地の一種であり、使用に関しては原則として「許可制」が前提です。許可なくバイクで乗り入れると、河川法第23条違反となる可能性があります。

具体的には、河川管理者(国土交通省や地方自治体)が指定している以外の用途で使用すると違法と見なされ、悪質な場合は書類送検される事例も報告されています。

川の中(水深30cm以下)はどうか?

浅瀬であっても「川そのもの」も基本的には河川法や自然公園法、漁業権など複数の規制が重なります。特に釣り場や天然記念物の生息域などでは環境保護の観点から車両の進入は厳しく制限されており、たとえ水深が浅くても無許可で走行することは推奨されません。

また、バイクが走行することで魚卵を踏み潰す、生態系を破壊するといった問題もあるため、地域によっては厳格に取り締まられています。

実際の取締例とトラブル事例

過去には以下のような実例があります。

  • 河川敷でオフロードバイクを走行中、住民の通報により警察官から警告を受けた。
  • 河川敷をバイクで走っていた動画をSNSにアップし、河川管理者に通報されたことで行政指導を受けた。
  • 環境保護地域で川に侵入し、罰金刑を受けたケースも存在します。

これらの事例からも分かるように、見つかりにくい場所だからといって走行することは非常にリスキーです。

合法的にバイクで楽しむには?

どうしても川や河原でバイク走行を楽しみたい場合は、オフロードパーク認可を受けた河川敷のバイクコースを利用するのが安心です。以下のような方法があります。

  • 地元のオフロードクラブやイベント主催者が管理する場所に参加
  • 自治体の許可を得た一時的なイベントで走行
  • 明確に「バイク走行可」と記された公認エリアを利用

まとめ:ルールを守って安全・安心なオフロードライフを

河川敷や川の中でのバイク走行は、たとえ水深が浅く見えても多くの法規制が関係しており、安易な走行は罰則やトラブルの原因になります。法律や地域ルールを確認し、適切なエリアで楽しむことが、長く趣味を続けるうえでの最善策です。

自然と共生しながら、モラルあるライディングを心がけましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました