リトルカブのフロントサスをローダウンする方法とその影響

カスタマイズ

リトルカブをローダウンするためにフロントサスをカットするのは、見た目や走行性能をカスタマイズしたいと考えるライダーにとって一般的な改造方法です。しかし、サスペンションのピッチの広い方を切るのと短い方を切るのでは、バイクの乗り心地や走行性能に違いが出ることがあります。この記事では、フロントサスを切る際の考慮点やその影響について詳しく解説します。

1. サスペンションのカットの目的と基本知識

リトルカブなどのバイクのサスペンションをカットする主な目的は、ローダウンによって車高を低くすることです。車高を下げることで、見た目がスポーティーになり、安定感が増すことが期待されます。また、足つきが良くなり、取り回しがしやすくなる点も魅力です。

サスペンションをカットする際には、ピッチ(バネの間隔)や長さの調整が重要となり、どこを切るかによってバイクの性能に影響が出ることを理解しておく必要があります。

2. サスペンションのピッチを切る場所による違い

フロントサスをローダウンする際に「ピッチの広い方を切る」と「ピッチの短い方を切る」の2つの選択肢があります。それぞれがバイクの乗り心地や安定性に与える影響について詳しく見ていきましょう。

2.1 ピッチの広い方を切る場合

ピッチの広い方を切ると、サスペンションが全体的に短くなるため、バイクの車高が低くなります。これにより、コーナリングの安定性が向上することがあります。しかし、バネが短くなると、サスペンションのストロークも減少し、衝撃吸収能力が低下する可能性があるため、走行中の衝撃を強く感じることがあります。

2.2 ピッチの短い方を切る場合

ピッチの短い方を切ると、サスペンションの硬さが強くなることがあります。これにより、サスペンションがすぐに反応するようになり、操縦性が向上しますが、逆に衝撃を吸収しきれず、荒れた路面や段差を乗り越える際に不快に感じることがあるかもしれません。ロード感覚が鋭くなる一方で、乗り心地が硬くなることが多いです。

3. どちらを切るべきか?ローダウンの選択肢

フロントサスをカットする際、どちらを切るべきかという問いには明確な正解はありませんが、目的に応じて選択肢が異なります。

3.1 安定性を重視する場合

安定性を重視する場合は、ピッチの広い方を切る方が適していると言えます。車高が低くなることで、バイク全体の重心が低くなり、安定感が増します。また、バイクが直進しているときに安心感が得られるため、高速走行やツーリングの際にも向いています。

3.2 操縦性を重視する場合

一方、操縦性を重視する場合は、ピッチの短い方を切ることが効果的です。特に街中やコーナリングが多い走行では、バイクの反応が鋭くなり、よりスムーズに操縦できます。ただし、乗り心地が硬くなることを覚悟しておく必要があります。

4. ローダウン後のバイクの乗り心地と調整

サスペンションをカットしてローダウンした後は、バイクの乗り心地や挙動が変化します。特に、サスペンションのストロークが短くなると、衝撃吸収性能が低下し、乗り心地が硬くなることがあります。そのため、サスペンションの調整や、場合によっては新しいショックアブソーバーの導入を検討することも一つの手です。

また、ローダウンによって車高が低くなるため、走行中の姿勢が変わります。これが操縦性やバイクの挙動にどのように影響を与えるかを注意深くチェックし、必要に応じてさらに調整を行うことが大切です。

5. まとめ:どちらを切るべきかは目的次第

リトルカブのフロントサスをローダウンする際に、ピッチの広い方を切るか、短い方を切るかの選択は、最終的には乗り心地や走行安定性、操縦性をどのように重視するかにかかっています。

安定性を求める場合はピッチの広い方を、操縦性を重視する場合はピッチの短い方を切ることが推奨されます。しかし、どちらを選んでも、ローダウン後のバイクの挙動に注意し、必要に応じてさらなる調整を行うことが重要です。安全で快適なカスタマイズを目指しましょう。

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