バイク用ステッカーを制作依頼する際、左右で別デザインが必要な場合に意図しない鏡文字や同方向のステッカーが届いてしまうトラブルは少なくありません。この記事では、こうした誤解を防ぐための明確な伝え方と注意点について解説します。
左右非対称ステッカーの基本的な考え方
バイクのデザインでは、左右で文字やロゴの向きが異なる場合があります。たとえば、車体の進行方向に向かって文字が流れるようにしたい場合、左側と右側で文字の向きが対称になります。このため、単に「右用・左用」と伝えただけでは、制作側が混乱することもあります。
特に注意が必要なのは、ステッカーを外から貼るのか内側から貼るのか(ガラスなど)、または曲面に貼るのかという点も含めて説明することです。
「右用・左用」では伝わりにくい理由
「右用=右側に貼る用」「左用=左側に貼る用」といった伝え方は一見わかりやすそうですが、制作側の認識とずれが生じやすいです。たとえば、「左に貼る=左を向いているロゴ」と解釈されると、鏡文字や方向違いのものが届く原因になります。
実際に「自家用」や「用家自」と文字を左右で変えて説明しても、鏡文字と勘違いされるケースが起こり得ます。
効果的な説明方法と発注時のコツ
最も確実な方法は、完成イメージを画像や図で見せることです。イラストやモックアップを添付して、「この向きで、車体の右側に貼る」と明記すると誤解が減ります。
加えて、以下のような文言を使うとより明確になります。
- 「右側用:車体右側に貼ったとき、正しく読めるデザイン」
- 「左側用:車体左側に貼ったとき、正しく読めるデザイン(鏡文字ではない)」
- 「両面とも、正しく読めるデザインで反転ではありません」
ステッカーの配置方向や貼り方についても、「外貼り用」か「内貼り用」かなど明示することが大切です。
実例:正しく伝えた発注書の書き方
以下は、実際に誤解が生じなかった発注文の一例です。
【依頼文サンプル】
『車体の右側に貼る用は「SPEED」のロゴが進行方向に向かって左から右へ読めるデザインにしてください。
左側に貼る用も同様に「SPEED」が進行方向(前)に向かって読めるようにしてください。つまり、右側用と左側用ではロゴが左右反転されます。鏡文字ではありません。』
このように、視覚的な説明や使用シーンを具体的に伝えることで、制作者とのイメージ共有がスムーズになります。
依頼先とのコミュニケーションも重要
依頼先が個人クリエイターや小規模業者であれば、ステッカーの専門的な知識が少ない場合もあります。あいまいな指示で「右と左をください」と言うと、混乱を招きやすくなります。
制作前に「仮デザイン」や「レイアウト確認」をもらうようお願いすることで、ミスを未然に防ぐことができます。特に初回依頼時には、念入りにやりとりしましょう。
まとめ:明確な説明と視覚資料で失敗を防ぐ
バイクステッカーの左右別デザインを正確に発注するには、単語で伝えるだけでなく、視覚資料や具体的な使用シーンを説明することが重要です。「右・左」という言葉の捉え方には個人差があるため、齟齬をなくすには「見た目がどうなるか」を伝えることが鍵になります。
また、制作側とのコミュニケーションを密にして、事前の確認を怠らないことが、満足のいくステッカー制作への第一歩です。
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