原付バイク「レッツ4」に乗っていて、右ウィンカーが正常に点滅しない・前だけ常時点灯、後ろは無反応…といった症状に悩まされている方は意外と多いようです。左は正常に作動するのに右だけおかしいという場合、単なるバルブ切れだけでは済まないケースもあります。この記事では、こうしたレッツ4特有のウィンカー不良の原因と、具体的な対処方法について詳しく解説します。
症状の確認:前が点灯しっぱなし・後ろは不点灯の意味
「右ウィンカーを操作すると、前は点灯し続けるが点滅しない。後ろはまったく点かない」——これは典型的な回路不良またはバルブ・配線のどこかで電気が止まっている症状です。
このような状態では、ウィンカーリレーが正常に点滅信号を送っていても、電流が片側だけ正常に流れないため、リレーがうまく動作せず前だけが常時点灯状態になります。
よくある原因①:ウィンカー球の断線・接触不良
もっとも多い原因は、リア側ウィンカー球の切れ・もしくはソケット接触不良です。バルブは切れていなくても、ソケットにサビや接点不良があると点灯しません。
実際にあったケースでは、リア側バルブの端子が腐食していて導通が取れなくなっていたことが原因でした。バルブ交換や清掃で復旧する場合もあります。
よくある原因②:ウィンカーリレーの経年劣化
点滅を制御するウィンカーリレーの不具合も原因のひとつです。リレーが経年で動作不良を起こすと、片側のみ反応しない・不規則な点滅などのトラブルが発生します。
左側が正常に点滅している場合、リレー単体が原因とは断定しにくいですが、左右の電流バランスが崩れていると、リレーが正しく動作しないこともあります。
よくある原因③:ウィンカースイッチの接点不良
記事の事例のように、ウィンカースイッチに接点復活剤を吹きかけたことで一時的に改善されるという場合、内部接点の酸化や接触不良が疑われます。
スイッチの接点は年数が経つと摩耗や酸化により導通不良を起こしやすく、分解清掃やスイッチアッセンブリ交換が必要になることもあります。
よくある原因④:配線の断線・カプラー抜け
意外と見落としがちなのが、カプラーの半抜けや振動による配線の断線です。特にリアフェンダー周辺やカウル内のハーネスは、経年劣化や整備中の負荷でダメージを受けやすいポイントです。
配線をたどり、断線箇所やカプラーの緩みがないか確認してみましょう。電圧テスターや導通チェッカーがあるとスムーズです。
対策方法とチェックリスト
- リア右ウィンカー球の点検・交換
- バルブソケット内の端子清掃と接点強化
- ウィンカースイッチの分解清掃または交換
- ウィンカーリレーの交換(社外互換品あり)
- 配線・カプラーの導通確認と補修
順番としては、まずリアのバルブ→ソケット→配線のチェックから始め、それでも解決しない場合はスイッチやリレーを疑ってみてください。
まとめ:右ウィンカーだけの不具合には複数の可能性がある
レッツ4の右ウィンカーが常時点灯する・後ろが点かないという症状は、単純なバルブ切れから深刻な配線不良まで幅広い要因が考えられます。
まずは基本的な点検から丁寧に進めていくことで、多くのケースはDIYでも対応可能です。それでも改善しない場合は、電気系に強いバイクショップに相談するのが安心です。
コメント