バイクチェーンのリンクが固まる原因とは?ノンシールチェーン使用時の注意点と対処法

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バイクのメンテナンスにおいてチェーンの状態は安全性と走行性能を左右する重要な要素です。特にノンシールチェーンを使っているライダーの中には、数百キロ走行しただけでリンク部分が固くなってしまうという現象に悩まされることも少なくありません。本記事では、リンクが焼き付いたように固着する原因とその対策について解説します。

ノンシールチェーンの特性とメンテナンスの重要性

ノンシールチェーンとは、OリングやXリングなどのシールが使われておらず、チェーン内部のグリス保持機構がないタイプのチェーンを指します。コストが安く、軽量なメリットはあるものの、外部からの汚れや水分に弱く、頻繁な注油と清掃が必要です。

特に雨天走行や洗車後など、チェーンが水分を含んだ状態で放置されると、リンク内に錆が発生しやすく、それがリンク固着の主因になります。

リンクが固まる原因とは?よくある3つの要因

1. 潤滑不足:注油の頻度が少ない、または適切でない潤滑剤を使用していると、チェーンの摩耗が進みやすくなり、リンク部がスムーズに動かなくなります。

2. 錆の発生:ノンシールチェーンは内部に水分や砂埃が入りやすく、錆びやすいです。これによりリンク部が固着することがあります。

3. グリス飛散や清掃不足:高速走行などにより潤滑剤が飛び散ると、チェーンが乾いた状態になります。また、砂やホコリが付着して動きが悪くなる場合もあります。

正しいチェーンメンテナンス方法

リンクの固着を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下の手順でケアを行いましょう。

  • チェーンクリーナーで全体を洗浄
  • 歯ブラシ等で細部の汚れも除去
  • 専用のチェーンルブをまんべんなく塗布
  • 注油後、柔らかい布で余分なルブを拭き取る

この手入れを最低でも500kmに1回、雨天走行後には都度実施するのが理想です。

ノンシールチェーン vs シールチェーン|どちらを選ぶべき?

ノンシールチェーンは価格と軽量性が魅力ですが、メンテナンス頻度が高くなる傾向があります。反対に、OリングやXリングを備えたシールチェーンは多少高価でも内部グリスが保持されやすく、リンク固着のリスクが低減されます。

たとえば、街乗りメインの方や雨天走行が多い方には、シールチェーンを推奨します。週末のみのツーリングでメンテナンスを楽しみたい方にはノンシールチェーンでも問題ありません。

実際の事例:Vツインマグナでリンク固着が起きたケース

HONDA V-Twin MAGNAにノンシールチェーンを装着したユーザーが、500km未満の走行でリンクの一部が固くなったケースでは、以下の点が原因と判明しました。

  • 注油を一度もしていなかった
  • 雨天走行後にそのまま放置
  • 安価なチェーンルブを使用

このような状況下では、チェーン寿命も大幅に縮まり、最悪の場合走行中に切れるリスクもあります。

まとめ:リンク固着を防ぐには日常のケアが鍵

ノンシールチェーンでリンクが固くなる主な原因は「潤滑不足」「錆」「清掃不足」です。定期的な注油と清掃を欠かさず行うことで、チェーンの寿命を大きく延ばすことができます。

また、使用環境や手間を考慮して、場合によってはシールチェーンの採用も検討しましょう。バイクを長く快適に乗るためにも、足元のメンテナンスを怠らず行うことが大切です。

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