バイクを購入した際、多くの販売店では納車前に「試走（テスト走行）」を行います。これは単なる確認作業ではなく、購入者が安全・安心に乗れるようにするための大切なプロセスです。
試走の目的とは何か？
バイクの試走は、主に整備後の確認作業です。納車整備後にブレーキ、クラッチ、シフトチェンジ、サスペンションの動作、異音の有無、各センサーの反応などを実走してチェックします。
特に新車では製造段階の不具合を、中古車では整備後の再確認を目的として実施されます。安全性と品質保証の観点から、非常に重要な工程です。
実際の試走ルートはどう決まる？
基本的に店舗周辺の一般道（オンロード）が中心です。交通量が多すぎず、かつ信号や坂道があり、ギアやブレーキ、アイドリングなど複数の条件が確認できるルートが選ばれます。
一例として、店舗から半径1〜2km程度のルートを15〜20分走行することが多く、交通ルールに従って慎重に操作が行われます。
オフロード車はオフロードで試走するのか？
購入した車両がオフロードバイクであっても、販売店の試走は原則として公道で行われます。公道での走行許可が必要なため、林道や未舗装路での試走は特別な場合を除き行われません。
一部の専門ショップではテストコースを併設していることもありますが、通常はオンロードで走行性能や整備状況を確認します。
試走でチェックされる主な項目
- エンジンの始動性・回転フィーリング
- クラッチのつながりと遊び
- シフトチェンジのスムーズさ
- ブレーキの効きと音鳴り
- ハンドル操作と直進安定性
- 異音・振動の有無
これらを試走でしっかりチェックし、納車後にトラブルが起きないよう最終調整がなされます。
試走が行われないケースと注意点
一部の格安通販型バイク販売では、納車前の試走が省略されていることもあります。そのため、「実店舗購入のほうが安心」と考えるライダーが多いのも事実です。
購入時には「納車整備に試走が含まれているか」を確認し、不安であればショップに相談しましょう。
まとめ
納車前の試走は、購入者の安全を守るための大切な工程です。オンロードでの実走により、整備状況や操作感を確認し、異常があれば納車前に対応されます。
バイクの購入時には、この試走の内容やチェック項目を理解しておくことで、納車後のトラブルを未然に防げます。信頼できるショップ選びにもつながるでしょう。
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