真夏に車のドアを開けた瞬間にむわっとくる熱気……。特に暑がりの方にとっては、車内の温度上昇は大きなストレスです。実は車のボディカラーやシート素材は、こうした不快感に大きく影響します。本記事では、なるべく車内が熱くならない車選びのポイントを、色や素材ごとに具体的に解説していきます。
車体の色によって変わる「熱の吸収率」
車のボディカラーは、太陽光の反射率と吸収率に大きく関係します。黒や紺などのダークカラーは熱を吸収しやすく、車内温度も上がりやすくなります。一方で、白やシルバーなどの明るい色は太陽光を反射し、車内温度の上昇を抑えやすいという特徴があります。
たとえば、同じ車種で黒と白のボディカラーを比較したところ、炎天下での車内温度に5〜10度以上の差が出るという実験結果もあります。
シート素材による熱の伝わりやすさ
次に注目したいのが「シートの素材」です。レザー(本革・合皮)は高級感がある反面、熱がこもりやすく、肌に触れると非常に熱く感じることがあります。直射日光が当たると、やけどに近いほどの温度になることも。
一方で、ファブリック(布製)シートは通気性が高く、熱のこもりが少ないため、暑がりの方には圧倒的におすすめです。特にベージュやグレー系の淡い色を選べば、さらに熱吸収を抑えられます。
暑がりさんにおすすめの組み合わせ
- ボディカラー:ホワイト、パールホワイト、シルバー
- シート素材:ファブリック素材
- シートカラー:ベージュ、グレー
このような組み合わせであれば、車内温度の上昇を最小限に抑えることができます。特に都市部で青空駐車が多い場合や、短時間でも車内に熱がこもる環境にいる方には最適です。
避けたい組み合わせとその理由
逆に、暑さに敏感な方にとって避けるべき組み合わせは次の通りです。
- ボディカラー:黒、ネイビー、ダークブラウン
- シート素材:レザー(本革・合皮)
- シートカラー:黒、濃グレー
この組み合わせは見た目に高級感があり人気も高いのですが、日中の車内はまるでサウナのような熱気に包まれるリスクがあります。特に真夏の買い物帰りなど、短時間の乗車でも汗だくになることは避けられません。
実例:色と素材による温度差の検証
2023年にあるカー用品メーカーが実施した調査では、真夏の直射日光下で停車した車両のシート温度は次のような差がありました。
シート素材 | シート色 | 測定温度 |
---|---|---|
合皮 | 黒 | 約65℃ |
布 | ベージュ | 約45℃ |
布 | グレー | 約48℃ |
レザー | 黒 | 約70℃ |
この差はエアコンの効きにも影響するため、燃費や快適性にも間接的な影響が出てきます。
まとめ:快適な車内を目指すなら色と素材にこだわろう
暑がりの方や汗っかきの方にとって、車内の快適さは選ぶ車の「色」と「シート素材」で大きく左右されます。明るめのボディカラーとファブリックシートの組み合わせがベストな選択と言えるでしょう。車選びの際には見た目だけでなく、こうした実用面にもぜひ注目してみてください。
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