原付バイクのカスタムで排気量を50ccから70ccに変更する場合、ナンバープレートの変更だけでなく、自賠責保険にも注意が必要です。排気量の変更に伴って何をすべきか、この記事では詳しく解説します。
排気量変更でナンバー種別が変わる理由
原付バイクは排気量によって区分されており、50cc以下は「第一種原動機付自転車」、51cc〜125ccは「第二種原動機付自転車(原付二種)」となります。排気量が70ccになると、法律上は原付二種(黄色ナンバー)扱いとなるため、市区町村でナンバープレートを再登録する必要があります。
この変更は行政手続きだけでなく、保険にも影響するため、しっかりと対応しなければなりません。
自賠責保険は「車両情報」に基づいて発行される
自賠責保険は、契約時に記載した「ナンバー」と「車台番号」で管理されています。排気量が変わることでナンバーが変わった場合、以前の契約情報と一致しなくなるため、保険の内容も更新する必要があります。
なお、ナンバーが変わらない場合(排気量が125cc未満で同一種別内の変更など)は、保険会社への届出で対応できる場合もありますが、基本的には再契約が無難です。
具体的な対応手順
- ① 市区町村でナンバー変更:排気量を70ccにした後、管轄の市役所や区役所にて「原付二種用」の黄色ナンバーを取得します。排気量変更を証明する書類(改造証明書など)を求められる場合もあります。
- ② 新しいナンバーで自賠責保険に再加入:現在の保険契約を解約し、変更後のナンバーと車台番号で新たに契約します。コンビニや保険代理店、ネットでも手続き可能です。
- ③ 旧自賠責保険の解約返戻:残存期間に応じて保険料の一部が返金されるケースがあります。証書と本人確認書類を持って、契約した保険会社に申し出ましょう。
対応しなかった場合のリスク
ナンバーが変わっても古い自賠責保険をそのまま使い続けた場合、万が一の事故時に保険金が支払われない可能性があります。これは、契約情報と車両実態に相違があるとみなされるためです。
また、無保険走行として道路交通法違反に問われることもあり、罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金、違反点数6点)も発生します。
実際のユーザー体験:排気量変更後の保険手続き
あるライダーは、原付50ccをボアアップして88ccに変更。ナンバーを原付二種に切り替えた後、保険の変更を忘れていたことに気づき、慌てて再契約を行いました。コンビニで手軽に新たな契約ができたものの、旧契約の返戻手続きに時間がかかるなど、手続きの煩雑さを実感したそうです。
このようなケースからも、保険はできるだけナンバー変更と同時に手続きするのがベストです。
まとめ:排気量変更に合わせて自賠責保険の再確認を
排気量の変更に伴うナンバー変更は、車両区分の変更を意味し、自賠責保険の内容にも大きく影響します。安全かつ合法にバイクを運用するためには、ナンバー変更後すぐに新しい情報で自賠責保険に加入することが不可欠です。
手続き自体はそれほど難しくありませんが、忘れずに確実に行うことが、トラブルを防ぐ一番の方法です。
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