カワサキをはじめとした一部のバイクには、イモビライザー機能付きのマスターキーが存在します。中古でこうした車両を購入する場合、マスターキーの有無は後々のメンテナンスやトラブル対応に大きく関わってきます。この記事では、マスターキーがないカワサキバイクを購入する際に注意すべき点や、鍵の複製に関する現実的な選択肢を詳しく解説します。
カワサキ車の「マスターキー」とは?
一部のカワサキバイクには、イモビライザーが搭載されており、キー内部にICチップが埋め込まれています。このマスターキーは、新たなスペアキーを登録する際に必要なキーです。
例えば、ZRX1200 DAEGやNinja ZX-10Rなどがこのシステムを搭載しており、マスターキーがないと新たなキーの登録が不可能なケースも存在します。
マスターキーがない車両を購入するリスク
最大のリスクは、現存のキーを紛失した場合にあります。スペアキーがあっても、それが「登録済みキー」でなければイグニッションが起動しない可能性があります。
その場合、イグナイター(ECU)やメーター、イモビアンテナなど一式を交換しなければならず、費用は10万〜15万円程度と高額になります。
スペアキーが1本でもあれば複製可能?
登録済みのイモビキーが1本あれば、バイクショップや一部の専門鍵業者で複製できる可能性があります。ただし、車種や年式により対応可否は異なるため、事前確認は必須です。
また、鍵屋でもイモビ対応の機器を持っていない場合は対応不可です。バイクショップやディーラー、イモビ専門業者へ相談しましょう。
マスターキーなしのバイクを買う前に確認すべきポイント
- その車種がイモビライザー搭載車かどうかを確認
- 現在あるキーがイモビライザー対応か確認(ICチップ付きか)
- 販売店にマスターキーの有無、スペアキーの登録状況を確認
- 万が一の際の交換費用や対応方法を事前に把握
実例:マスターキー無しで困ったケース
あるユーザーが、ZRX1200 DAEGを中古で購入した際、スペアキー1本のみだったため、新たなキーの作成ができず、イグナイター一式交換で約12万円の費用が発生したという事例があります。
このように、マスターキーの有無は軽視できない要素であり、あとから気づくと高くついてしまいます。
まとめ|後悔しないために事前チェックを
マスターキーがないカワサキバイクでも購入自体は可能ですが、万が一の備えができていないと高額な出費を招く恐れがあります。中古バイクを選ぶ際は、「イモビライザーの有無」「マスターキーの有無」「登録済みかどうか」を必ず確認しましょう。
安全に楽しくバイクライフを送るためにも、こうした細かな確認が非常に重要です。
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