中古車に装着されている車高調整式サスペンション(通称:車高調)は、乗り心地や走行性能を大きく左右する重要なパーツです。特にBLITZ(ブリッツ)の車高調は人気ブランドとして知られていますが、耐久性や寿命についての不安を感じる方も少なくありません。この記事では、中古車に装着された車高調がどのような状態か、どのように見極めればよいかを解説します。
車高調の一般的な寿命はどれくらい?
多くの情報によると、車高調の寿命はおおよそ3〜5年、または走行距離50,000〜80,000kmが目安とされています。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、使用状況やメンテナンスの有無によって大きく変動します。
例えば、街乗り中心で丁寧に乗られていた車と、サーキット走行を繰り返していた車とでは、同じ距離でも車高調の劣化具合は大きく異なります。
BLITZ製車高調の特徴と耐久性
BLITZは日本国内でも高い評価を得ているチューニングパーツメーカーで、車高調もスポーツ志向からストリート向けまで幅広くラインナップがあります。
代表的な製品である『DAMPER ZZ-R』はフルタップ式で減衰力調整が可能なモデルで、耐久性もそれなりに高いとされています。ただし、オーバーホールや定期的な点検・清掃を行っていない場合、経年劣化によってピロボールやダンパーオイルの性能低下が見られることがあります。
中古車購入時に確認したいポイント
中古車にBLITZの車高調が装着されている場合、次のポイントをチェックすることでリスクを減らすことができます。
- 外観にサビやオイル漏れがないか(ショックの抜けを示す)
- 乗車時に異音(ギシギシ・コトコトなど)がしないか
- 車高調整がスムーズにできるか
- 前オーナーがオーバーホール歴を提示しているか
できれば、購入前にジャッキアップして下回りを確認し、サスペンション部分にオイルのにじみや劣化したブッシュなどがないかを点検してもらいましょう。
乗り心地や異音に関する注意点
BLITZの車高調は一般的にやや硬めのセッティングが多いため、純正サスペンションに比べて乗り心地が悪く感じられることがあります。特に減衰力が高い状態だと段差で跳ねるような感覚を受けることも。
また、車高調の劣化によりバンプラバーやピロボールにガタが出てくると、走行中にコトコト・ギシギシという異音が発生する場合があります。こうした音がある場合は、早めに点検してもらいましょう。
購入後すぐ壊れるリスクは?
年式6年落ち・走行距離67,000kmという条件を考えると、車高調はそろそろ寿命を迎えていてもおかしくない時期です。ただし、オイル漏れや異音がなければすぐに壊れる可能性は低いと言えます。
とはいえ、万が一を考えて、購入後できるだけ早くプロに点検してもらうことをおすすめします。BLITZ製車高調はオーバーホール対応もしており、部品交換も可能ですので、必要に応じてリフレッシュして乗り続けるのも良い選択です。
まとめ:中古車の車高調は「現状確認」と「早めの点検」がカギ
車高調は中古車の性能や快適性に大きく関わるパーツです。中古車購入時にはその寿命や状態をよく確認し、不安があれば購入後に点検を受けることでリスクを軽減できます。
BLITZ製のようにメジャーなメーカーの車高調であれば、部品供給やオーバーホール対応も充実しています。安心して乗るためにも、現状の状態を把握し、必要に応じて整備・調整を行いましょう。
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