最近、道路上で見かける取り締まり機器の種類が多様化しており、「あれはオービス？それとも速度測定器？」と戸惑うドライバーも多いのではないでしょうか。特に歩道橋の影や電柱の陰など、意外な場所に設置されている機器を見て気になるのは当然のことです。本記事では、現代のスピード違反取り締まりの代表的な機器と、その見分け方について解説します。
オービスとは何か？
「オービス」とは自動速度違反取締装置の通称で、違反車両のスピードを自動的に測定し、撮影するシステムです。従来は道路に埋設されたコイルを使ったループコイル式が主流でしたが、最近ではレーダー式やレーザー式も登場しています。
固定式の大型装置のほか、三脚に載せた移動式も普及しています。オービスの特徴は「無人で撮影・記録する」点にあります。違反者には後日通知が送付され、呼び出しを受ける流れです。
測定器（速度計測装置）とは？
一方、速度測定器は警察官による直接的な取り締まりに使われる機器です。レーダー式やレーザー式のスピードガンで、リアルタイムに走行中の車の速度を測定します。
測定後すぐに旗を持った警官が現れて停止を求め、その場で反則切符を切る「即時取り締まり」が特徴です。歩道橋の影や路地などに機器が設置され、数十メートル先で待機している警察官が違反者を捕まえる流れになります。
見分けるためのポイント
設置されていた機器がオービスか測定器かを見分けるには、次のような特徴を参考にしましょう。
- 三脚に載った小型の機器 → 移動オービスや測定器の可能性あり
- 警察官がその場で取り締まる体制 → 測定器使用の即時取締り
- 撮影と通知が後日届く場合 → 移動オービスの可能性大
- 警察車両や関係者の服装 → 私服であっても警察が設置している場合あり
また、オービスは赤外線フラッシュを備えているため、夜間に赤い光が見えた場合はオービスである可能性が高いです。
MSSSタイプとは？
近年導入が進んでいるのが「MSSS」（Mobile Safety Speed System）と呼ばれるレーザー式の移動オービスです。これは小型軽量で、三脚に設置して運用されることが多く、見た目は測定器と非常に似ています。
このMSSSは自動で撮影・記録を行い、違反者には後日通知されるため、取り締まりの形式としては「オービス」に分類されます。私服の警察官が近くで監視していたり、補助要員として配置されているケースもあります。
ダミー機器も存在する
注意したいのは、本物そっくりなダミー機器の存在です。特に人目を引くために設置されるケースがあり、違反抑止のための心理的効果を狙っています。
実際に測定は行っていないものの、ドライバーに対して「取り締まりされているかもしれない」と警戒させることが目的です。
まとめ：歩道橋の影にあったのは移動オービスの可能性大
質問の状況から考えると、歩道橋の影にあった機器はMSSSタイプの移動オービスである可能性が高いです。その先に警察官が待機している場合でも、補助として配置されているか、即時取り締まり用の測定器を併用しているケースもあり得ます。
いずれにしても、日頃から制限速度を守り、安全運転を心がけることが最善の対策です。見慣れない機器を見かけたら、それがダミーか実機かにかかわらず、慎重な運転を心がけましょう。
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