車を売却する際、少しでも高く査定してもらいたいと思うのは当然のことです。中でも「最近交換したタイヤは査定に影響するのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、タイヤが査定額に与える影響と、上手に価値をアピールする方法について詳しく解説します。
タイヤは査定に影響する?基本的な考え方
結論から言えば、タイヤの状態は査定時にプラス評価になる場合があります。とはいえ、エンジンや外装、内装など主要部分に比べると査定への影響は限定的です。
査定士はタイヤの溝の深さや摩耗具合、ブランド、交換時期などをチェックします。新品に近い状態であれば、一定の加点対象となることがあります。
新しいタイヤが評価されやすいケースとは?
タイヤが査定額に好影響を与えるのは、以下のようなケースです。
- 購入後1年以内、もしくは走行距離が1万km未満で摩耗が少ない
- ブリヂストンやミシュランなど高級ブランドタイヤを装着している
- 車種とタイヤのサイズ・性能がマッチしている
たとえば、SUVに適した大径のオールシーズンタイヤなどを装着していれば、その車を探している中古車業者にとっては魅力的に映る可能性があります。
タイヤ交換費用の全額が査定に反映されるわけではない
残念ながら、5万円〜10万円かけて交換したタイヤの金額がそのまま査定額に反映されることはほぼありません。あくまで「加点要素のひとつ」として見られるため、期待しすぎは禁物です。
一方で、明らかに摩耗したタイヤやヒビ割れしているものが付いていると、逆に減点要因になることもあるため、新品であることは「減点を防ぐ意味」でも効果があります。
査定時にタイヤの価値をアピールするコツ
口頭で「最近タイヤを替えました」と伝えるだけでは査定士に伝わりにくい場合があります。次のような工夫をしてみましょう。
- タイヤ交換の領収書や購入日・走行距離の記録を提示する
- 写真を撮って状態の良さを可視化する
- タイヤブランド名やモデル名を伝える
このような資料を揃えることで、査定士にしっかりとアピールでき、加点される可能性が高まります。
タイヤが新品でも他の要素次第で査定額は変動
仮にタイヤが新品でも、車両本体に事故歴や修復歴があったり、外装に傷が多ければトータルでは査定額が下がる場合もあります。車全体としてのバランスが査定額に直結します。
逆に、全体的に状態が良好で人気の高い車種であれば、タイヤの状態が査定を後押しする材料になる可能性も高まります。
まとめ:タイヤの状態は「加点材料」にはなるが期待しすぎには注意
タイヤは車の査定において決して無視できない要素ですが、単体で大きな金額のプラスになるわけではありません。ただし、他の査定項目との総合評価において、良好なタイヤ状態は「好印象」として加点されることは十分にあります。
できる限り有利な査定を目指すなら、タイヤの状態を証明できる書類の準備や、状態の見える化が重要です。「せっかく新調したタイヤなのに…」とならないよう、情報をしっかり伝えることが査定成功のカギとなるでしょう。
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