スポーツカーとして高い人気を誇る日産フェアレディZ(Z33)は、特に前期型になるとMT車特有の操作性も相まって、初めて乗る方にとっては操作方法に戸惑うこともあります。本記事では、Z33前期型におけるリバースギア(バックギア)の入れ方を中心に、操作のコツや注意点を解説します。
Z33前期型の基本的なシフトパターン
フェアレディZ(Z33前期)のMT車は6速マニュアルトランスミッションが搭載されています。リバースギアの位置は一般的なパターンとやや異なり、1速の左上ではなく、6速のさらに右奥に配置されています。
このため、初見では「どこにあるのかわからない」と混乱しやすい構造です。具体的な操作を知っていれば、落ち着いてシフトチェンジできます。
リバースギアの入れ方の手順
1. クラッチをしっかりと踏み込みます。
2. シフトノブを強く右方向に押し切ってから、奥に倒します(6速のさらに右奥)。
3. やや抵抗がある場合もあるので、シンクロの関係上、一度ニュートラルで待ってから再度操作すると入りやすくなります。
なお、Z33のMTにはリバースロック機構があるわけではありませんが、無理な操作を避けるためにも、走行中は絶対にリバースへ入れようとしないことが重要です。
操作が固い・入りにくいと感じた場合のチェックポイント
年式が古くなってくると、リバースに入りづらくなるケースもあります。以下の点を確認するとよいでしょう。
- クラッチの切れが悪くなっていないか(クラッチマスターの点検)
- トランスミッションオイルの劣化(交換推奨)
- シフトリンケージの劣化やブッシュの摩耗
実際、筆者がZ33前期を所有していた際、夏場はスムーズに入るのに対して、冬場はシンクロの関係で固く感じることがありました。
初心者向けのコツと練習方法
MT操作に不慣れな方には、まず停止中にリバース操作を何度か練習するのがおすすめです。また、最初に1速または2速に一度入れてから、ニュートラルを経由してリバースに入れると、スムーズに入ることが多いです。
駐車時や坂道発進など、実際の使用場面で焦らないためにも、練習と予習は大切です。
リバースギア操作に関連するトラブルと対処法
Z33ではまれに「バックギアに入ったようで入っていない」状態が起きることもあります。シフトノブの遊びや手応えが明確でない場合は、以下の対処が有効です。
- ギアが入ったことをしっかり確認し、アクセルは慎重に踏む
- 入らない場合は一度クラッチを戻してやり直す
- 頻発するようであれば整備工場でシフト系統の点検を依頼
特にクラッチやミッション周りの整備履歴が不明な車両は、念入りな点検が安心につながります。
まとめ:Z33前期のリバースギア操作は慣れと理解がカギ
フェアレディZ(Z33前期)のリバースギアは6速のさらに右奥という独特な位置にありますが、手順をしっかり理解し、クラッチ操作を丁寧に行えばスムーズに操作できます。
もし入りづらさを感じた場合は、車両のコンディションにも目を向けることが大切です。MT車ならではの操作を楽しむためにも、リバース操作に自信を持って乗りこなしましょう。
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