初めての車としてプリウスを検討する学生も少なくありません。静粛性や燃費の良さから魅力的な車種ですが、実際に維持できるのか心配という声も多く聞かれます。ここでは、中古の50プリウス後期を購入する場合にかかる費用や、アルバイト収入とのバランスについて、具体例を交えてわかりやすく解説します。
月々のローン返済額と総額の把握
199万円のプリウスに頭金30万円を入れると、借入額は約169万円。これを60回(5年)で分割すると、利率3%の場合、月々の返済は約30,000円前後になることも。グーネットの月額表示20,100円は金利や頭金、支払い回数によって大きく変わります。
注意点:表記されている月額が最低限のローン支払いであることが多く、実際には金利・保証料・手数料込みで高くなる傾向があります。
維持費:保険・駐車場・ガソリン代など
若年層(19歳)の任意保険料は非常に高く、年間で20〜30万円(≒月2〜2.5万円)になる可能性があります。これに自動車税(年間約36,000円)、駐車場代(月8,000〜20,000円)、ガソリン代(月5,000〜10,000円)などがかかります。
たとえば以下のような例になります。
項目 | 月額目安 |
---|---|
ローン返済 | 約30,000円 |
保険料 | 約20,000円 |
駐車場 | 約10,000円 |
ガソリン代 | 約7,000円 |
合計 | 約67,000円 |
この金額だけで月収80,000円の84%を消費してしまいます。
突発的な出費にも備える必要がある
車検(2年ごと約7〜10万円)、タイヤ交換、オイル交換、バッテリー交換など、年に数回のメンテナンスや突然の修理も考慮すべきです。これらを支えるためには月に数千円〜1万円程度の予備費を積み立てておくのが理想です。
特に中古車の場合、予期せぬ故障リスクもあり、修理費が一度に数万円〜十数万円かかることもあります。
生活費とのバランスは?
アルバイトで月8万円の収入がある場合、車関連で7万円近くを費やすと、食費・通信費・学費・交際費など他の生活費に余裕がなくなります。実家暮らしなら可能かもしれませんが、一人暮らしであれば非常に厳しい状況になります。
仮に病気やテスト期間でアルバイトができなかった場合、ローン返済の遅延リスクも生じます。
車を所有する以外の選択肢も検討しよう
車を所有せず、必要なときだけレンタカーやカーシェアを利用することで、固定費を大幅に減らすことが可能です。タイムズカーやAnycaなどのサービスでは、1時間数百円〜数千円でプリウスを借りることもできます。
自動車を購入する前に、「月にどれくらい車を使うのか」を見直してから判断すると失敗が減ります。
まとめ
19歳の学生が50プリウス後期を購入・維持するには、「かなりの出費が必要」であることがわかります。月8万円の収入ではギリギリで、予備費も確保しにくくなる可能性が高いため、慎重な判断が求められます。
どうしても車が必要であれば、もっと価格帯が低く、維持費のかからない軽自動車や車検の長い中古車を検討するのもおすすめです。購入前には必ず、販売店や保険会社と見積もりを取り、月々の支出シミュレーションを行いましょう。
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