原付バイクは通学や買い物など、日常の移動手段として非常に便利です。しかし中古の人気車種やスポーティモデルを狙う場合、注意すべき点も多々あります。特にスズキZZのような旧型車は「部品供給の終了」が問題になりやすく、長く乗りたい人には不向きです。今回は、学生でも手が届きやすく、部品供給の安定した原付を選ぶためのポイントと、現行でおすすめのモデルをご紹介します。
部品供給が重要視される理由とは
原付は日常的に使う乗り物だからこそ、故障時の対応力が問われます。販売終了から年数が経つと、メーカー在庫や流通在庫が減り、修理に時間やコストがかかるケースが増えます。
特に2000年代初頭までの2スト車(例:スズキZZ、ヤマハBJなど)はすでに多くの部品が廃盤となっており、整備に強い店を見つけるか、パーツ取り車を確保する必要も出てきます。
何年前の車体までなら部品供給に安心か
目安として、製造終了から5年以内であれば、主要部品(外装、駆動系、電装など)の供給は比較的安定しています。したがって、2020年以降に販売されている現行モデルや販売終了が比較的新しいモデルを選ぶと良いでしょう。
また、ヤマハやホンダは部品供給体制が比較的良好で、販売店とのネットワークもしっかりしています。
学生におすすめの「安価かつ修理しやすい」原付車種
- ホンダ タクト(4スト・FI):価格も手ごろで燃費が良く、現行モデルのため部品も豊富。新車価格でも20万円台~。
- ヤマハ JOG(4スト・FI):加速性能が良く、デザインもスタイリッシュ。中古でも部品供給の心配が少ない。
- スズキ レッツ:軽量で扱いやすく、学生や女性ユーザーにも人気。中古で10~15万円程度で状態の良いものが見つかる。
これらのモデルは基本的に現行販売されており、万が一の修理もメーカーや販売店を通じて対応可能です。
速さを求めるなら:スポーツタイプの注意点
スズキZZのような2ストスポーツスクーターは速さが魅力ですが、メンテナンスが難しい・部品が希少というデメリットもあります。速さと安全性のバランスを取りたいなら、4ストFIの原付一種で出足と加速がしっかりしたモデル(上記JOGなど)がおすすめです。
また、法定速度や保険制度の関係から、公道では「速い=安全」とは限りません。しっかりメンテされていることが最も大切です。
お店修理前提なら「取扱車種」もチェックしよう
整備を依頼する予定のお店が、どのメーカーを扱っているかも要確認です。ホンダ系の販売店ならホンダ車、ヤマハ特約店ならヤマハ車の方が対応がスムーズです。
また、修理工賃やパーツ取り寄せの可否も含めて、見積もりを出してもらうのが確実です。地元で信頼できるバイクショップを見つけておくと安心です。
まとめ:速さと安心感を両立する原付選びを
速さやスタイルを重視するあまり、古い車種を選ぶと後々の維持費や故障リスクに悩まされることがあります。今後も安心して乗り続けるためには、現行モデルや販売終了から5年以内の信頼性ある車種を選ぶのが無難です。
タクト、JOG、レッツといった原付は、価格・性能・修理対応すべての面でバランスが取れており、初めての原付として非常におすすめです。
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