バイクの電装系チューニングでよく行われる「バッ直リレー化」。とくにバリオスのような90年代ネイキッドでは、ヘッドライトの光量改善や安定した電圧供給のために有効な手段です。この記事では、バッ直リレーとは何か、初心者でも作業可能か、ショップに任せるメリットなどを解説します。
バッ直リレーとは?仕組みと目的を理解しよう
「バッ直」とはバッテリーから直接電源を取る配線方法の略称で、リレーを使って電源経路を切り替えることで、電圧降下を防ぎます。バリオスのような古い車種では、配線抵抗や劣化が原因でライトが暗くなったり始動性が悪くなるケースもあり、バッ直リレー化で改善することが多いです。
ヘッドライトが暗い、ホーンが鳴りにくい、ウインカーが弱いといった症状が出ているなら、バッ直リレー導入は効果的な対策になります。
初心者がバッ直リレーを自分で取り付けるのは可能?
結論から言えば、基本的な電装知識と最低限の工具があれば可能です。とはいえ、以下のような点で難易度は中級レベルに位置します。
- リレーの配線構造の理解(端子85,86,87,30の役割)
- バッテリーからの配線取り出し・ヒューズの挿入
- エレクトロタップやギボシ端子の圧着処理
- ショートや接触不良を防ぐ絶縁処理
電工ペンチ、テスター、配線図の読み取り力が必要になります。作業に不安がある場合、途中まで自作してからショップへ持ち込むのも一つの手です。
必要な部品と費用の目安
バッ直リレーに必要な主なパーツは以下の通りです。
- 汎用リレー(4極 or 5極)… 約500〜1,000円
- 配線コード(赤/黒)… 約1,000円
- ヒューズホルダー&ヒューズ… 約500円
- ギボシ端子・圧着端子… 約500円
- 電工ペンチ・カッター・絶縁テープなど
すべて揃えても2,000〜3,000円程度が目安です。セットになったキットも通販で販売されています。
自分でやる vs. お店に頼む|メリットとデメリット
項目 | 自分で施工 | ショップ依頼 |
---|---|---|
費用 | 約2,000〜3,000円 | 工賃含め約10,000〜15,000円 |
仕上がりの精度 | 慣れに依存 | プロによる確実な施工 |
トラブル時の対応 | 自己責任 | アフター対応あり |
DIYのメリットは費用と知識が身につく点ですが、作業に自信がない場合はプロに任せる方が確実です。
作業手順の大まかな流れ
以下は簡単な施工ステップです。
- バッテリーからヒューズ経由でリレー(端子30)へ接続
- リレーの出力(端子87)からヘッドライト等へ給電
- リレーの信号入力(端子85)を純正スイッチから取り出す
- 端子86をアースへ接続
- 通電確認・配線の絶縁処理
最終的にはテスターで電圧や導通を確認してから使用するのが安全です。
まとめ|安全第一で計画的に進めよう
バッ直リレー化は、バリオスの電装性能を高める有効なカスタムですが、電装に関する基本知識が求められる作業です。自信がある方はDIYで、難しいと感じるなら部品持ち込みでショップ施工を選びましょう。
費用を抑えつつ愛車への理解を深めるチャンスにもなるので、しっかり計画して取り組んでみてください。
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