車選びにおいて、高齢者を乗せる機会がある場合には、後部座席の広さや乗り降りのしやすさはとても重要な要素になります。今回は人気のコンパクトSUV「トヨタライズ」とハイブリッド車「トヨタアクア」の後部座席について、どちらが高齢者に優しいかを中心に比較してみました。
トヨタライズとアクアの基本スペック比較
まずは後部座席の広さに関係する寸法を比較してみましょう。
項目 | トヨタライズ | トヨタアクア |
---|---|---|
全高 | 1,620mm | 1,485mm |
ホイールベース | 2,525mm | 2,600mm |
後部座席レッグルーム | 広め | やや狭め |
数字上ではホイールベースはアクアの方がやや長いですが、ライズは背が高く、シート位置も高いため、実際には広く感じやすい構造になっています。
高齢者にとっての乗り降りのしやすさ
トヨタライズの利点はシート高にあります。SUVタイプのため、座面が高く、足腰の負担が少ない角度での乗り込みが可能です。特に膝や腰に不安のある方には、低すぎる座席よりもこの高さの方が楽に乗り降りできます。
一方でアクアは車高が低いため、乗り込む際に屈む動作が必要になりやすく、足の動作に不自由のある方にはやや負担となることがあります。
後部座席の居住性・快適性を比較
後部座席の広さそのものは、ライズの方がゆとりがあります。特に縦方向の空間(ヘッドルーム)が広く、背の高い方や、体をまっすぐに座らせたい高齢者に向いています。
アクアは燃費性能に特化して設計されているため、コンパクトで室内空間もややタイトです。長時間の乗車にはやや窮屈に感じる可能性もあります。
実際に高齢者を乗せているユーザーの声
トヨタライズに乗っているユーザーからは、「母を乗せる際にシートがちょうどよい高さで、乗り降りが楽そう」といった声があります。また、後部座席のドア開口部も広めに作られているため、体を横に動かしやすいというメリットも。
一方、アクアに乗っていた方の中には、「親を乗せるときに毎回しゃがんでもらうのが大変だった」と感じて、ライズに乗り換えたという事例もありました。
後部座席以外のチェックポイント
高齢者の乗り降りや快適性を考えるなら、以下の点にも注目しましょう。
- ドアの開口角度:90度近く開くか
- 足元スペース:つまづきにくい段差の有無
- アシストグリップの位置:つかまりやすいか
- サスペンションの柔らかさ:段差の衝撃が少ないか
ライズはこれらの点においても、コンパクトSUVならではの配慮が施されており、総合的に高齢者フレンドリーな設計と言えます。
まとめ:高齢者を乗せるならライズが有利
後部座席の広さ、乗り降りのしやすさ、居住性などを総合的に見ると、高齢者を乗せる目的であればトヨタライズの方が適していると言えるでしょう。もちろん、最終的には実車に高齢者を乗せて試してみるのがベストですが、日常の使い勝手を考慮すれば、ライズの優位性は高いです。
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