ホンダDio AF34(規制後モデル・3型)を所有している方の中には、制動力の向上や見た目のカスタム性を理由に、ドラムブレーキからディスクブレーキへ変更を検討される方も多いでしょう。本記事では、Dio AF34をディスクブレーキ化するために必要なパーツや手順、費用感について詳しく解説します。
Dio AF34のブレーキ仕様の確認
Dio AF34の3型は基本的に前後ドラムブレーキが標準です。型式ごとの違いもありますが、3型以降のモデルは排ガス規制後のため、ディスク仕様は存在せず、流用や加工が前提となります。
そのため、ディスクブレーキ化には別モデルからの流用や社外パーツの活用が必要不可欠となります。
ディスクブレーキ化に必要な主なパーツ
- フロントフォーク(Dio ZX AF35からの流用が一般的)
- ディスクローター付きホイール(ZX系またはライブDio系)
- キャリパー&キャリパーブラケット
- マスターシリンダー(ハンドル用)+レバー
- ブレーキホース(ステンメッシュがおすすめ)
- フロントフェンダー(必要に応じて変更)
特に重要なのは、フロントフォークとホイールの互換性です。ZX用を一式揃えることでポン付けしやすくなります。
作業工程の概要と注意点
作業は基本的に以下の手順で行われます。
- フロントフォークの交換
- ディスクホイールの取り付け
- キャリパーとローターの組付け
- ブレーキホースの接続とエア抜き
- マスターシリンダーの取付と調整
注意点として、車体フレームの一部加工が必要になることもあります。専門的な工具が必要なため、自信がなければバイクショップへの依頼を検討しましょう。
費用の目安とコストを抑えるコツ
費用は新品パーツと中古流用で大きく変わります。
項目 | 新品価格帯 | 中古価格帯 |
---|---|---|
フロントフォーク | 15,000〜30,000円 | 5,000〜10,000円 |
ディスクホイール | 10,000〜15,000円 | 5,000〜8,000円 |
キャリパーセット | 8,000〜12,000円 | 3,000〜6,000円 |
マスター&レバー | 5,000〜8,000円 | 2,000〜4,000円 |
ブレーキホース | 2,000〜4,000円 | 2,000〜3,000円 |
中古パーツをうまく探せば、総額15,000〜30,000円程度で収まるケースもあります。
おすすめのカスタム例と使用者の声
実際にDio AF34をディスク化したオーナーからは、「制動力が格段に上がった」「下り坂でも安心して乗れる」といった好評の声が聞かれます。
一方で、「組み合わせ次第でホイールやフェンダーに干渉する」「ブレーキタッチが変わるため慣れが必要」といった注意点もありました。
まとめ:安全性とカスタム性の両立には価値あり
Dio AF34のディスクブレーキ化は、確かに手間もコストもかかりますが、制動性能の向上とスポーティな外観という面で大きなメリットがあります。
パーツ選びや作業には慎重さが求められますが、正しく施工すれば快適かつ安全な走行が可能になります。予算に応じてパーツを組み合わせ、楽しく安全なカスタムライフを送りましょう。
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