スーパーカブをカスタムする楽しみの一つにウィンカースイッチの交換があります。しかし、交換後に点灯しっぱなし・ブザー鳴りっぱなしといったトラブルが起きることも。特に長期間放置していた車両では、複数の要因が絡んでいる可能性があります。この記事ではその原因と解決方法をわかりやすく解説します。
ウィンカーが点灯しっぱなしになる原因とは?
ウィンカーが常時点灯してしまう主な原因として考えられるのは以下の通りです。
- マイクロスイッチの結線不良(常時導通状態)
- リレー(フラッシャーユニット)の故障
- アース不良による誤作動
- 配線の劣化や断線(特に放置車両に多い)
たとえば、スイッチが「ON-OFF-ON」構造でなく「ON-ON」になっていると、スイッチを切っても電流が流れ続けることがあります。
マイクロスイッチの仕様確認と配線見直し
まず確認すべきはスイッチの構造です。ウィンカーには「モーメンタリ型(押している間だけ導通)」よりも「オルタネート型(ON/OFF切り替え)」が一般的です。
配線の色・端子の位置と、車体側の回路が一致しているかも確認しましょう。結線ミスにより、左右両方のウィンカーが点灯する例もあります。
リレー(フラッシャー)の動作確認と交換
リレーは点滅の制御を担う部品で、3年以上放置された車両では経年劣化や湿気によって内部の接点が固着していることもあります。
確認方法としては。
- バッテリー電圧が正常でも点滅しない
- 常時電源が流れているような症状
- リレー自体が発熱する
このような場合は、リレーを社外品の汎用LED対応タイプなどに交換することで改善する可能性があります。
ウィンカーブザーの鳴りっぱなしの原因
ブザーはウィンカーの点滅信号に連動して動作します。つまりウィンカーが常時点灯状態にあると、ブザーも常時鳴動します。
ブザー側の異常ではなく、点滅制御されていない=ウィンカーリレー・スイッチ配線に原因ありと考えましょう。
三年放置車両ならではの注意点
電装トラブルの原因は必ずしもカスタム部品の不具合とは限りません。特に。
- 配線の腐食・接触不良
- アースポイントのサビ
- バッテリー電圧の不安定
こうした放置期間中の劣化も問題を複雑化させる要因です。
実際の対処手順(例)
以下のような手順でチェックと対処を行うのが効果的です。
- スイッチの導通確認(テスターでON/OFF動作を測定)
- 正しい配線か配線図で確認
- フラッシャーリレーを正常品と交換
- ブザーの配線を一度外し、ウィンカー単独で点滅確認
- アース箇所を清掃・再接続
これで改善しない場合は、専門のバイクショップで診断してもらうのも一手です。
まとめ:スイッチ交換後のトラブルは原因を一つずつチェック
ウィンカーが点灯しっぱなし・ブザーが鳴り続けるという症状は、スイッチの仕様ミスマッチ、配線ミス、リレー不良、そして放置による電装劣化など複数の要因が絡み合っている可能性があります。
まずはスイッチとリレーの確認を優先し、1つずつ原因を潰していくことが大切です。放置車両の再整備では、特に電装系の総点検を念入りに行いましょう。
コメント