トヨタ86(ZN6型)にGR86の純正17インチホイールを流用するケースは、見た目と走行性能のバランスを考えたカスタムの一つとして人気があります。ただし、ホイールナットの選定を誤ると装着不良や走行トラブルの原因にもなりかねません。本記事では、GR86純正ホイールに適したナットの種類や、社外ナットとの違いを踏まえた上での正しい取り付け方法について解説します。
GR86純正ホイールのナット形状を確認
GR86(ZN8)の純正ホイールは、トヨタの他の多くの純正アルミホイールと同様に「平座(フラットシート)タイプ」ではなく「テーパーナット(60度テーパー)」対応です。
そのため、使用するナットは60度テーパー座・M12×1.25ピッチの貫通または袋ナットとなります。ナットの全長や形状はホイールのデザインによって変わりますが、純正採用品と同等の寸法であれば問題なく装着可能です。
社外ホイール用ナットとの違いとリスク
社外ホイールの多くはテーパーシートを採用しているため、同じナットが使える場合もあります。ただし、社外ナットは長さや頭の形状が純正ホイールに合わないケースが多く、座面が正しくフィットしていないと締結力が不十分になります。
とくに「球面座」や「平座」のナットをそのまま流用すると、走行中にホイールが緩んだり脱輪の危険もあるため、形状の確認は必須です。
推奨されるホイールナットの具体例
GR86純正ホイールをZN6型86に取り付ける場合、以下のナットが推奨されます。
- ナットサイズ:M12×1.25
- ナット形状:60度テーパー座
- 推奨タイプ:トヨタ純正ナット、または同等品の袋ナット(スチール製、19mm六角)
見た目にこだわりたい場合は、黒やクロームメッキ仕上げのナットも選べますが、安全性を最優先に選びましょう。
ナット締付トルクと装着時のポイント
純正アルミホイールの場合、ナットの締付トルクは一般的に103N・m(ニュートンメートル)前後が適正値とされています。インパクトレンチの使用は避け、トルクレンチで均等に締め付けることが重要です。
また、装着後100kmほど走行したら一度ナットの緩みチェックを行うとより安心です。
ホイール交換時に避けたいトラブルとは
ナットの選定ミスによる代表的なトラブルには、以下のようなものがあります。
- 締付不足によるホイールのガタつき
- 座面の違いによるホイール割れ
- 突出ナットによるフェンダー干渉や車検NG
こうしたトラブルは、適切なナットを使うことで防げるものばかりです。
まとめ|GR86純正ホイールを安全にZN6に流用するには
GR86純正ホイールをZN6型86に装着する場合、最も重要なのはナットの形状とサイズの確認です。必ず60度テーパーのM12×1.25ナットを使用し、締付トルクにも注意しましょう。
社外品の流用も可能ですが、安全性を最優先に考え、信頼できる製品を選んで愛車の足元をしっかり支えてください。
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