ディーラー勤務でよくある「営業車手当」とは？新車・中古車営業における支給の仕組みと注意点

自動車ディーラーに中途入社した際、求人情報や雇用契約書に記載されている「新車・中古車営業車手当」という項目に疑問を持つ方は多いでしょう。この手当は単なる交通費とは異なり、営業活動に用いる車両に関連した特別な支給項目です。今回はこの営業車手当の内容や支給条件について詳しく解説します。

営業車手当とは？

営業車手当とは、自動車ディーラーなどで営業職に従事する社員に対し、業務で使用する車両に関して支給される手当です。業務で車を使う際の負担を軽減する目的があります。

主に次の2つのケースで支給されます。

新車営業手当は、主に新車の販売活動に従事する営業職に支給されるものです。展示車や試乗車などを活用する場面が多く、その際に使用する営業車の維持管理に伴う手当が支給されます。

一方で、中古車営業手当は、中古車専門の営業職に支給されるもので、業務での移動や引き取り・納車に使う車両にかかる費用への補填が含まれます。中古車販売では車両の仕入れや査定に訪問することも多く、移動が多くなる傾向があります。

手当の支給内容は会社によって異なりますが、一般的には以下のような費用をカバーします。

たとえば、月額1万円〜3万円程度の手当が固定で支給されることもあれば、走行距離や営業成績に応じて変動する会社もあります。

会社が営業車を貸与する場合、整備や保険などのコストは会社が負担し、社員は業務時間中にその車を使います。このケースではガソリン代のみを社員が立て替えて精算する場合も。

一方、自家用車を業務利用する場合は「マイカー持ち込み手当」として営業車手当が支給されます。この場合はガソリン代の補助や自動車保険の営業利用分の負担、車検代の一部支給なども含まれることがあります。

「営業車手当あり」と記載されていても、具体的な金額や条件が明記されていない場合があります。面接や雇用契約締結時には、次の点を必ず確認しましょう。

特に自己所有の車を使う場合、保険加入内容の見直しや事故時の補償が重要になります。

ディーラーでの営業職では、車両を用いた営業活動が基本となるため、営業車手当は重要な福利厚生の一部です。新車と中古車での取り扱い内容や支給条件に違いがあるため、入社前にしっかりと確認しておくことが大切です。

「会社の車に乗れば手当が出るのか？」という疑問については、会社貸与か自家用車利用かにより手当の対象や内容が異なるため、会社側に確認するのが確実です。雇用条件書をチェックし、疑問点は面接時に質問するようにしましょう。