高級車として名高いメルセデス・ベンツですが、Gクラス以外のモデルはリセールバリューが伸び悩むという声も少なくありません。せっかく高額で購入した愛車が、手放す際に予想以上に安くなってしまうのは悩ましい問題です。この記事では、なぜGクラス以外はリセールが悪いのか、その理由と改善策を解説します。
なぜGクラスはリセールが高く、他はそうでないのか
Gクラスは日本国内外で高い人気を誇り、供給に対して需要が常に上回っている状態が続いています。デザインが大きく変わらず、長年支持されているため、中古市場でも価値が落ちにくいのが特徴です。
一方でCクラスやEクラスなどのセダン系は、モデルチェンジや新型登場のサイクルが早く、数年で「旧型」と見なされやすいことが、リセール低下の大きな要因となっています。
リセールが悪くなるその他の要因
- 新車価格の下落幅が大きい:元値が高い分、年数とともに値下がり幅も大きい。
- 日本での中古需要が限定的:セダンタイプは若者層から敬遠されがち。
- 維持費が高く敬遠される:修理代や部品代が国産車と比べて高額。
たとえば、5年落ちのEクラスは走行距離3万kmでも、新車価格の半分以下になることも珍しくありません。
リセール価値を保つためにできる工夫
リセールを考慮した場合、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 人気カラー(白・黒)を選ぶ
- オプション装備は必要最小限に
- 走行距離は年間1万km以下を目安に
- 定期的な整備・ディーラー点検記録を保管
具体的には、CクラスでもAMGラインのブラックカラーで走行距離5万km以内、ワンオーナー・禁煙車であれば高値がつく可能性があります。
車選びの段階でできる対策
リセール重視であれば、SUVやクーペなど流行を反映したジャンルの中から選ぶのも選択肢です。GLBやCLAシューティングブレークなど、比較的新しいセグメントのベンツは中古市場でも注目されつつあります。
また、カーセンサーなどで相場を事前に調べておくことで、どのモデルが資産価値を保ちやすいかの参考になります。
Gクラス以外でもリセールを高める方法はある
Gクラスのようなブランドアイコン車ではなくとも、長期的に価値を維持するコツは存在します。たとえば、人気のディーゼル車や限定モデル、右ハンドル仕様などは市場での評価が上がりやすい傾向があります。
また、転売タイミングとして「車検前」「3年落ち以内」を狙うのもポイントです。
まとめ:リセールを意識するなら戦略的な車選びと維持管理が重要
Gクラス以外のベンツのリセールが悪いのは事実ですが、それは車種の選び方や維持方法、売却タイミングなどを工夫することである程度回避可能です。
購入時から「手放すとき」のことを視野に入れ、戦略的に動くことで、より満足度の高いカーライフを実現できるでしょう。
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