中古車を探していると「他店舗にある車を、普段お世話になっている車屋さんから業販で買えないかな?」という疑問を持つ方も多いはず。この記事では、業者間販売(業販)の仕組みや、総支払額がどう変わるか、実際に買う際の流れと注意点を詳しく解説します。
業販とは?|車業界のBtoB取引の仕組み
「業販」とは、車屋(販売業者)が他の車屋から仕入れて再販する形式のこと。通常、業者オークションや業者間ネットワークを通じて行われます。
個人が「この車が欲しい」と依頼すると、信頼している販売店が業者向けに交渉し、車両を仕入れてくれます。そのため、一般には出回らない流通ルートで希望車両を購入できるのが特徴です。
他店の総支払額500万円=業販でも500万円?
他店で提示されている「総支払額500万円」と、業販でお世話になっている店舗経由で買った場合の金額は、同額になるとは限りません。多くの場合、業販による中間マージンや手数料、輸送費などが加算されるため、結果的に金額が上がる傾向にあります。
■例:他店舗提示価格 500万円 → 業販経由で525万(内訳:業者手数料+整備+登録代行費用)
なぜ高くなる?|業販時のコスト内訳
業販価格が高くなる理由には以下のような要素があります。
- 仕入れ手数料:紹介元の販売店が設定するマージン
- 陸送費:他県など遠方から取り寄せる場合の輸送コスト
- 整備・登録手数料:店舗での納車前整備・名義変更代行
これらのコストは販売店によって差があり、「実費のみでOK」という良心的な店もあれば、「利益上乗せあり」の店も存在します。
業販を依頼する時の伝え方とマナー
「他店の車を業販してもらえますか?」と依頼する際には、あくまで丁寧に、信頼関係を損なわないように伝えましょう。
■実例:「この車を見つけたんですが、◯◯さんで業販ってお願いできますか?もちろん手数料なども含めてご相談したいと思っています」
このように、相手の負担や利益も考慮した依頼の仕方が好印象につながります。
信頼できる店舗なら業販のメリットも大きい
たとえ価格が多少上がっても、長年付き合っている店舗であれば以下のような安心感があります。
- 購入後の保証やメンテナンスの対応がスムーズ
- 整備歴・車両状態をプロの目で改めてチェックしてくれる
- 信頼のある店舗なら、将来の下取りも優遇されやすい
そのため、単純な「価格」だけで判断せず、トータルコストとアフターサービスを含めて検討することが大切です。
まとめ:業販は高くなる可能性あり、でも安心感と信頼に価値あり
- 業販では他店の提示価格より若干高くなることが多い
- 手数料・輸送費・整備代などが加算される仕組み
- 依頼時は丁寧に、信頼関係を意識した伝え方を
- 金額だけでなく、購入後のフォロー体制も比較材料に
「いつもの車屋さんから買いたい」と思う気持ちは非常に大切です。業販の仕組みを理解した上で、信頼できるお店と納得できる形で購入を進めてみてください。
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