LEVI’S 646・オレンジタブ・BIG Eの真偽を見極めるポイント|70年代ヴィンテージの特徴を徹底解説

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LEVI’Sのヴィンテージアイテムは、その年代や仕様によってコレクター価値が大きく異なります。特に「オレンジタブ」や「BIG E」といった表記は、製造年代やモデル識別の重要な鍵となります。今回は、70年代後期のLEVI’S 646を題材に、BIG Eとされる特徴の真偽や判断ポイントについて詳しく解説していきます。

BIG Eとは?知っておきたい基礎知識

「BIG E」とは、LEVI’Sの赤タブに記された“LEVI’S”のロゴの“E”が大文字表記(“E”)になっている個体のことを指します。これに対して、1971年以降の製品では“e”が小文字(“e”)に変更されており、通称「スモールe」と呼ばれています。

BIG Eは一般に1960年代中頃から1971年ごろまでに製造されたもので、それ以降のモデルでは基本的にスモールeに移行しています。したがって「BIG E=1971年以前」という基準が広く知られています。

オレンジタブの特性と年代別の違い

オレンジタブは、LEVI’Sが1969年ごろから導入したカジュアルラインを示すタブで、646や684などフレアジーンズやベルボトム系によく見られます。通常、オレンジタブにはスモールeが用いられているため、「オレンジタブ×BIG E」の組み合わせは非常に珍しく、かつ製造初期の可能性が高いとされています。

ただし注意したいのは、オレンジタブにおける“E”の大小は赤タブほど厳密ではなく、仕様移行期に混在していた可能性もあるという点です。

ボタン裏の刻印とジッパーで読み解く製造年代

LEVI’Sのボタン裏には数字が刻印されており、これは縫製工場を示すもので年代の特定には直接的ではありませんが、組み合わせ情報として有用です。たとえば「8」はケンタッキー州の工場を示します。

また、ジッパーのメーカーも製造年代を判断する上で重要です。TALON(タロン)ジッパーは60〜70年代に広く使用されており、特に42や505型のヴィンテージでもよく見られます。70年代後期にTALONを使用しているのは自然な仕様です。

事例紹介:オレンジタブでBIG E表記の646

過去に確認された実例として、1971年頃の646モデルでオレンジタブ+BIG E+TALONジッパーの組み合わせが存在します。これらは製造過渡期に見られた仕様であり、稀少性が高いとされます。

ヴィンテージマニアの間では、このような“過渡期のミックス仕様”は珍品としてコレクション価値が認められているため、真贋や価値判断は慎重に行う必要があります。

ヴィンテージの真偽を確認する際のチェックリスト

  • 赤タブ or オレンジタブの「E」の形状を確認
  • ジッパーのメーカーと刻印(TALON、SCOVILLなど)を確認
  • ボタン裏の番号で縫製工場を把握
  • 内タグが残っていればRN番号も参考に
  • ステッチや縫製パターンを確認

これらを複合的にチェックすることで、製造年代の信頼性が高まります。

まとめ:オレンジタブ×BIG Eの646は存在するが希少

オレンジタブでBIG E表記がある646モデルは、製造移行期の希少な個体である可能性が高く、ジッパーやボタン裏の情報からも70年代初頭〜中頃に製造されたと見られます。ヴィンテージ市場においてもコレクターアイテムとしての価値を持つため、真贋を専門家に確認するのも一つの手段です。

愛着ある一本として、大切に履きこなしていきましょう。

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