全国14店舗展開していた中古車販売チェーン「カーネル」が突然の一斉閉店と倒産の危機に直面しており、「今日お金渡すから車を持って帰りたい」という購入希望者が増えています。しかし、安さに惹かれて契約を急ぐ前に、慎重な判断が必要です。本記事では、今すぐ契約を急ぐ場合のリスクと正しい対応策を詳しく解説します。
1.納車遅れや車両消失のリスク
FNN報道によると、カーネルで購入契約して4ヶ月以上待たされ、さらに車が突然なくなったケースも複数発生しています:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
特に「お金は払ったのに納車されず、資金繰りの悪化で現物自体が消えた」という事例が報告されており、現金前払い契約は極めて危険です。
2.従業員給料未払い・法的整理の影響
従業員への給料未払いも相次いでおり、現場が混乱、契約管理体制も機能不全に陥っています:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
倒産や法的整理が進めば、債権者(購入者)は未払い債権として、納車どころか返金も困難となる可能性があります。
3.前金契約は“ハイリスク・ノーリターン”
「今日払うから今日持って帰る!」という契約は一見魅力的ですが、実は返金も補償も不透明な極めてリスキーな行為です。
特に現金契約や匿名性の高い取引は、後からトラブルに巻き込まれる確率が高いため、安易な前金は避けるべきです。
安全な購入のために取るべきステップ
- **法的整理の状況を確認**:倒産申し立て済みか、保証付き販売かをチェックする
- **ローン利用やクレカ決済**で支払う:支払い履歴が証拠になり、万が一のときに返金しやすい
- **第三者保険・保証加入の有無を確認**:メーカー保証や延長保証の有無を契約前に確認
実例:被害者AさんとBさんのケース
・Aさん:38万8000円を前払→4ヶ月待っても納車されず、店舗に行くと車が消失していた:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
・Bさん:車がスクラップ済みになっており、「解体済」と言われた事例も報告されています:contentReference[oaicite:4]{index=4}。
まとめ
「今日金渡すから今日車くれ」のような急ぎの契約は、**今すぐ手に入る代償として大きなリスクを伴います**。
- 納車されない・車が消える・返金されないケース多数
- 従業員未払い・法的整理による破綻の可能性高い
- 支払方法によって救済の可否が変わる(ローンやクレカの方が有利)
どうしてもその車が欲しい場合は、ローンやクレカで取引し、保証・書面・公的記録を残すことが最低条件です。焦らず、安全な購入方法で車との未来を確保しましょう。
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