リフトアップを行うと、補正パーツの取り付けや純正部品の調整が必要となり、思わぬトラブルが発生することもあります。ジムニーJB64でよく見られるのが、ブレーキホース交換時に発生するフレアナットの“舐め”です。今回は、このようなケースでの対処方法や再発防止策について詳しく解説します。
ナットが舐める原因とは?
フレアナットが舐める主な原因は、工具の選定ミスや締めすぎ、固着による無理な力のかけ方です。ジムニーのような軽オフロード車は整備性が高い反面、サビや汚れが蓄積しやすく、ナットも固着しやすい傾向があります。
特に純正ブレーキパイプ側のナットは再使用が前提のため、慎重な取り外しが必要です。一般的なスパナではなく、フレアナットレンチの使用が推奨されます。
ナットが舐めた場合の応急処置と対処法
ナットが舐めてしまった場合でも、必ずしもブレーキパイプ全体の交換が必要とは限りません。まず試すべきは舐めたナット専用のリムーバーやバイスプライヤーの使用です。これによりナットの残ったエッジをしっかり噛み込んで回すことができます。
それでも外れない場合は、周辺を加熱して固着を緩めるという方法もありますが、ブレーキパイプ周辺は可燃性の部品があるため、必ず専門業者に依頼しましょう。
ブレーキパイプの交換が必要なケースとは?
フレアナットの角が完全に潰れてしまい工具が噛まない場合や、無理に回してパイプ自体にダメージが入った場合は、ブレーキパイプの交換が必要です。
ブレーキは命に関わる重要部位であり、自分で対処するのが不安な場合は整備工場やディーラーに相談するのが安全です。新品パイプへの交換はパーツ代数千円〜、工賃込みで1〜2万円が目安となります。
交換作業時に失敗しないコツ
次回から同じ失敗を避けるために、以下の対策をおすすめします。
- 必ずフレアナットレンチを使用
- 事前にラスペネなどの潤滑剤で固着を緩める
- ナットの山をしっかり確認してから工具を当てる
- 無理な力をかけず、滑りそうなときは即中断
また、リフトアップによるブレーキホース延長時は、ホースの長さとパイプへのテンションのかかり具合も見直すことが大切です。
まとめ:慎重な作業でリスク回避を
ジムニーJB64でのカスタムは非常に楽しいものですが、ブレーキ系統に関わる作業は慎重を要します。フレアナットの舐めは比較的よくあるトラブルですが、専用工具や知識があれば修復可能です。無理な作業は避け、安全第一で対処することを心がけましょう。
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