なぜシーシーバー一体型ウインカー付きテールランプは少ないのか?その理由と法規制・実用性を解説

カスタマイズ

バイクカスタムの中でも人気の高いシーシーバー一体型テールランプやナンバーステー。最近ではブレーキランプやナンバー灯が一体になった製品をよく見かける一方で、「ウインカーも一体化したタイプ」はそれほど普及していません。なぜこのような傾向があるのか、その理由を法規制・安全性・実用性の観点から掘り下げてみます。

シーシーバー一体型のテールランプとナンバー灯の構造とは

まず、よく見かけるのは「ナンバー灯・テールランプ・ブレーキランプが一体化」したタイプです。これらはスタイリッシュな見た目とコンパクトさから人気があり、カフェレーサー系やチョッパースタイルのカスタムでも多く採用されています。

これにより、リア周りがスッキリし、シーシーバーのデザインを邪魔しないという利点があります。しかし、同じ形状でウインカーも含めるとなると、事情が少し異なります。

ウインカー一体型が少ない理由①:保安基準における取付位置の制約

日本の道路運送車両法の保安基準によれば、ウインカーの装着位置には厳密な基準があります。例えば、ウインカーの中心間距離はリアで150mm以上必要とされ、地上からの高さにも制限があります。

そのため、ナンバープレートのすぐ横に小型ウインカーを設置しただけでは、基準に適合しない可能性が高く、一体型にするには構造的・技術的なハードルがあるのです。

ウインカー一体型が少ない理由②:視認性と安全性の懸念

ウインカーは進行方向を周囲に明確に伝えるための重要な保安部品です。特に夜間や悪天候時においては、視認性の高さが事故防止に直結します。

小型LEDでウインカーも一体化した製品も存在しますが、視認性が不十分だと判断されると、車検に通らないことや、後続車に認識されにくくなるリスクがあります。

実際に存在するウインカー一体型製品の例と使用上の注意

海外製カスタムパーツや一部国内メーカーでは、ウインカー機能を含めたオールインワンタイプも販売されています。しかし、多くは「車検非対応」と明記されているか、別途ウインカーを追加装着する前提の設計です。

ユーザーの中には、Webikeなどのショップで一体型を購入し、仮設置してみたものの「ウインカーの光が小さすぎて不安」「取り付け位置で落とされた」といった体験談も報告されています。

今後の普及の可能性と合法カスタムのポイント

LED技術の進化により、コンパクトで明るいウインカーの実用化は進んでいます。そのため、将来的には保安基準に適合しつつ一体化された製品が増える可能性は十分にあります。

ただし、現時点では以下のようなポイントを守った合法カスタムが推奨されます。

  • ウインカーは保安基準を満たす位置に別体で設置する
  • テール・ブレーキ・ナンバー灯は一体型で問題ない製品を選ぶ
  • 車検に対応していることが明記されたパーツを選ぶ

まとめ:一体型が少ないのは「法規制」と「安全性」が理由

シーシーバー一体型のウインカー付きテールランプが少ない理由は、主に日本の保安基準にある装着位置制限と、視認性に関する安全性の問題が背景にあります。

見た目重視のカスタムを楽しみながらも、交通ルールと安全を守るために、合法かつ信頼性の高いパーツ選びを心がけましょう。

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