SW20ターボをチューンする際にインテーク周りの遮熱やBOX化が有効かどうかは、吸気温度にどれだけ影響を与えるかがポイントとなります。インテーク周りの遮熱を施すことが吸気温度にどれほどの違いをもたらすのか、そして完全に密閉することとの違いについて解説します。
インテーク周りの遮熱と吸気温度の関係
インテーク周りを遮熱する目的は、エンジンの吸気温度を低く保つことで、エンジン効率を上げるためです。熱い空気はエンジンの燃焼効率を低下させるため、吸気温度が高くなるとパフォーマンスが落ちてしまいます。そこでインテーク周りに遮熱材を使用することで、外部からの熱の影響を抑え、吸気温度を下げる効果が期待されます。
完全にBOX化することで、吸気温度の低下効果は確かに高まりますが、密閉することに対しては賛否両論があります。密閉することで吸気に新鮮な空気を取り入れにくくなるリスクもあり、エンジンの動作に対する影響が考慮されるべきです。
完全な密閉化と吸気温度の違い
完全に密閉することで確かにインテーク周りの温度上昇を抑えることができますが、インテークボックス内の空気が冷えすぎてしまい、エンジンのレスポンスに影響が出る可能性もあります。また、密閉化すると冷却効率の低下や熱膨張が問題になることもあります。完全密閉化のメリットとデメリットをしっかりと理解することが重要です。
例えば、外気温が低い日には密閉化による効果が期待できますが、暑い日や高温環境では、インテーク内の空気が熱を保持してしまう可能性が高くなるため、空気の流れを調整する工夫が必要です。
遮熱とBOX化の効果的な設計方法
インテーク周りをBOX化する際には、遮熱材を使用するだけではなく、通気性も考慮する必要があります。密閉化することが必ずしも最適な選択ではない場合も多く、一定の通気を確保しつつ、熱の影響を最小限に抑える設計が求められます。
実際には、インテークパイプの周囲に遮熱シートを巻いたり、アルミ製のボックスを使用して熱伝導率を低くするなど、素材や設計を工夫することがポイントです。これにより、吸気温度の上昇を抑えることができるだけでなく、エンジンの性能を維持することも可能になります。
実際の効果と注意点
遮熱やBOX化を施すことで吸気温度が下がることは確かですが、その効果は一時的なものに過ぎません。車の走行中に熱がこもると、遮熱効果が薄れてしまうことがあります。これを防ぐためには、インテークの通気性を確保し、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
また、遮熱やBOX化に頼りすぎると、吸気量が減少する可能性もあります。パフォーマンスを重視する場合は、冷却と通気のバランスを取ることが非常に重要です。
まとめ
SW20ターボのインテーク周りを遮熱してBOX化することは、吸気温度を下げるための有効な手段の一つです。ただし、完全に密閉することには注意が必要で、空気の流れやエンジンのレスポンスにも影響を与える可能性があります。遮熱材を使う際は、通気性を意識した設計を行い、最適なバランスを取ることがパフォーマンス向上の鍵です。


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