かつて愛知県では中型二輪免許(普通自動二輪免許)の取得に制限がかかっていた時期がありました。その影響で、当時の若者たちは原付しか選択肢がなく、どうしてもバイクに乗りたい人は県外で合宿免許を選ぶケースも多く見られました。では、現在はどうなっているのでしょうか?地域制限の背景や、最新の取得条件を詳しく解説します。
中型二輪免許とは?対象となる年齢と車種
普通自動二輪免許、いわゆる中型免許は、排気量が51cc〜400ccまでのバイクに乗ることができる免許です。取得可能年齢は16歳以上と法律で定められており、全国どこでも共通です。
取得条件の基本は以下のとおりです。
- 年齢:16歳以上
- 視力:両眼で0.7以上、片眼でそれぞれ0.3以上
- 運動能力:簡単な動作試験あり(教習所による)
かつて愛知県で中型が取れなかった理由
愛知県では一時期、高校生に対するバイク免許取得の抑制を目的として、多くの教習所が普通二輪の教習を中止、もしくは高校生には受付をしないという対応を取っていました。
この背景には、高校がバイク通学を認めていなかったり、少年事故の増加防止を求める行政指導などがありました。しかし、これは法令ではなく地域・教習所ごとの対応であったため、完全に取得が禁止されていたわけではありません。
現在の愛知県での取得状況
2020年代以降、多くの教習所が普通自動二輪の教習を再開しており、現在では16歳からでも中型免許を取得することが可能です。高校の方針により制限がある場合もありますが、社会人や高校を卒業した人であれば問題ありません。
実際に、2023年以降は愛知県内の多くの指定教習所が中型免許の申し込みを16歳から受け付けています。ただし、高校生であることを理由に断られるケースが一部で存在するため、警察庁指定教習所一覧などで事前確認をおすすめします。
県外での合宿免許という選択肢は今も有効
現在でも、愛知県内で教習が受けにくいと感じた場合には、静岡・長野・岐阜などの合宿免許を利用するのは非常に有効な手段です。費用も抑えられ、短期間で取得できるメリットがあります。
特に、愛知県からのアクセスが良い浜松や伊那市周辺の教習所では、愛知県民向けのプランや割引制度を導入している場合もあり、人気があります。
実際の取得費用と期間の目安
愛知県内の教習所では、普通自動二輪(MT)の取得費用は約12万円〜15万円前後が相場です。教習期間は通学で2〜3週間程度。
一方、合宿免許では、約10万〜13万円で約7日〜10日間の短期取得が可能です。宿泊費や食事も込みなので、効率を重視する方にはおすすめです。
まとめ:現在は16歳から中型取得OK!地域制限は緩和
かつて愛知県では実質的な制限がありましたが、現在は16歳から中型免許を取得することが可能です。高校の校則や教習所の方針に注意しつつ、地域内外の選択肢を活用して、安全運転と技術習得を目指しましょう。
あなたのライディングライフの第一歩を、無理なく確実にスタートさせるために、まずは地元の教習所に問い合わせをしてみるのが最も確実です。
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